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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第40回

「ボケちゃってゴメン」──あなたの猫を10倍かわいく写すための基礎知識

2008年02月14日 17時18分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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 3番目は「撮像素子のサイズ」と「レンズの焦点距離」

 ちゃんと書くとややこしいのでおおざっぱにいうと、撮像素子が大きいほど「ピントの合う範囲が狭い」。コンパクトデジカメは撮像素子が小さいので広い範囲にピントが合い、背景をぼかすのが難しい。デジタル一眼レフは撮像素子がでかいので背景をぼかしやすいってこと。背景をぼかした写真を撮りたいなら断然一眼レフだ。

 もっとも、ピントの合う範囲が狭いのでこんなこともおきるけど。

猫連載-40

130mmのF3.0で撮影。背中にピントを合わせてたので、顔がぼけちゃった。こういうときは「目にピントを合わせる」のが基本(2006年2月撮影 オリンパス「E-330」)

 さらに、同じ撮像素子サイズなら「広角より望遠の方がピントの合う範囲が狭い」。広角だと広い範囲にピントが合うけど、望遠にするほど背景(や前景)が大きくぼけるようになる。

 だからコンパクトデジカメで背景をボカそうと思ったら、できるだけ望遠側で、できるだけ近距離で撮るのがいい。

 高倍率ズームデジカメの望遠側ならかなりボケさせられる。

猫連載-40

高倍率ズームの望遠で撮ると背景が大きくぼける。ただし、コンパクトデジカメは望遠側の方が撮影最短距離が長いので注意(2006年12月撮影 キヤノン「Powershot S3IS」)

 つまり、コンパクトデジカメより一眼レフの方が背景をボカしやすいし、広角より望遠の方が背景をボカしやすい、ってことなのだ。この辺に気を付ければ背景がきれいにボケた見映えのするネコ写真を撮れます。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は2月20日掲載予定

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