流麗なZEN designで所有欲も満たす
10万円以下でこの充実度 手の届くタブレットPC「HP Pavilion Notebook tx2005」
2008年02月12日 19時17分更新
電磁誘導と抵抗膜の両方の利点を兼ね備える
12.1インチWXGA(解像度1200×800ドット)のワイド液晶ディスプレーはパネルを反転できる「2軸ヒンジ」を採用。多くのタブレットPCと同様にスタイラス検知には電磁誘導式タブレット(ワコム製)を利用しているが、これに加えて抵抗膜のタッチパネルも備えている。専用のペンだけでなく、指で直接触れて操作できる点は本機の大きな特徴となっている。実際に使用してみてもかなり快適だ。
電磁誘導式のタブレットには「画面に手をついても使える」という利点があるが、ちょっとした操作のためにいちいちスタイラスを取り出すのは不便だ。その点、感圧パネルであれば、画面を指で直接タップ操作できる。タブレット機能に関しては、Windows Vista標準の機能を使用しているが、画面をタップすると画面上にマウスのアイコンが浮かび上がり、マウスの左右ボタンの部分をタップできるようになる。このため1本指でも右クリックが可能だ。
指ではアイコンよりも小さなボタンをタップするのは難しい。そんなときはより精密なタップが可能なスタイラスの登場となる。ペンを握った手の小指側が液晶面に触ってしまい、「感圧入力によってタップしてしまうのではないか」と心配する読者もいると思うが、専用のペンを近付けると自動的に感圧入力がオフになる。そのため、誤って不用意な入力を行なうケースはほとんどないと考えていい。
キーボード中心に操作する場合は、もちろんタッチパッドでもポインティングできる。独特のディンプル状(細かい穴の開いた)の表面を持つパッドの感触は非常によい。タッチパッドをオフにするボタンも付いており、マウスを使う際やスタイラス中心で操作する際に、不用意に触っても反応しないようにできる点も心憎い。