さあ、いよいよテスト!
テストには12Vの電源が必要だが、ちと設計ミスをしてしまい、PCから電源を取るための長いケーブルは、みるきぃ・MOUSEの方につけてしまった……。まぁ、ご愛嬌でカンベンして欲しい。
そこでPCから電源ケーブルを引っ張り出して、フットスイッチユニットに接続してもらいたい。
壊れた外付けCD-ROMドライブなどがあれば、内蔵の電源を取り出して使ってもいい。
また静音電源に載せ替えて、AT電源が余っている場合は、大きなコネクタの14番ピンと13番ピンをショートさせて、強制的に電源をONにしてやろう。やり方については、「よろしくパソドック Vol.5 熱にだって負けない! ファンでクールなブロードバンドルーターを作る!」を参考にしてもらいたい。
続けてフットスイッチユニットとアクチュエータユニットを電線で接続。コネクタの逆刺しに注意しよう。
これで準備OKだ。フットスイッチを押してみて、キーが“ガチコン!”と押されれば、ミッションコンプリート!
これでエ●ゲーをプレイする片手がフリーになった!
もしソレノイドのパワー不足でキーを押し込めない場合は、リンク機構に引っかかりがないか? またスムーズに動くかどうかをチェックして欲しい。
それでもダメなら、次のアクチュエータ・パワーブースターを取り付けて欲しい。
アクチュエータ・パワーブースターの作成
ストロークの重いキーボードの場合は、ソレノイドのパワーを補完するパワーブースターをつけるといい。
昇圧回路? いえいえ。
プランジャの磁化? いえいえ。
バネを使って強化? いえいえ。
当初の設計段階で出てきた輪ゴムである! うはーチープ!
数g~数kgまで、幅広いパワーレンジを持つ輪ゴムこそ、一番簡単で一番汎用的なアクチュエータである! しかもブースターはON/OFFする必要がない。よって、ゴム以外に適切なパワーブースターはありえないのだ!
用意するものは、30mm程度のネジ2本を輪ゴム1、2本。
1)支柱の作成
ソレノイドの脇に、M3 30mmのネジを2本立てる。まだガッチリ固定しないこと。
2)リンクアームの穴にゴムを通し、ゴムを支柱に引っ掛ける。
これでパワーブースターの完成だ! 早っ!
3)キーを押さない程度にゴムを引っ張りテンションを調整
実際に動作させてみながら、輪ゴムのテンションを調節しよう。支柱の位置を少し下げたり、またゴムの長さを調整するだけで、g単位の微妙な調整が可能だ。素晴らしき輪ゴム!
パワーブースターを付けたらキーがガンガン押せるようになったんじゃないだろうか?
4)2連ソレノイドのパワーブースター
2連ソレノイドの場合、集積度が高いため2本の支柱を立てるのが難しい。そこで、ソレノイド2本の間に30mmのネジを1本立て、写真のようなパワーブースターにするといいだろう。
みるきぃ・MOUSEユニットで使う、タミヤのプーリーセットには、ひも状のゴム(輪になっていない)が添付されている。これを適当な長さに切り、それぞれのリンクアームの穴に通して、支柱に引っ掛ける。
これでパワーブースターの完成である。
さて次回は、もう片方の手で操作しているマウスを足でコントロールするための、みるきぃ・MOUSEユニットの製作を紹介しよう。
この連載の記事
-
第13回
ゲーム・ホビー
ノートユーザー救済企画! USB接続のPC電源連動型コンセントを作る -
第12回
ゲーム・ホビー
たまにはネタなしで真面目に工作! 激安のPC電源連動型コンセントを作る! -
第11回
ゲーム・ホビー
魔法の特定ゲーム用デバイス「みるきぃ・ソーセージ」【みるきぃ・マウス後編】 -
第10回
ゲーム・ホビー
魔法の特定ゲーム用デバイス「みるきぃ・ソーセージ」【みるきぃ・マウス前編】 -
第8回
ゲーム・ホビー
年末スペシャル! 漏電メイデン・プリンタお掃除大作戦! -
第7回
ゲーム・ホビー
眩しい彼は王子様!? 恋のアクセスランプは100W! -
第6回
ゲーム・ホビー
ルミナス・カンデラ・LED! 美しくフィギュアを照らせ! -
第5回
ゲーム・ホビー
熱にだって負けない! ファンでクールなブロードバンドルーターを作る! -
第4回
ゲーム・ホビー
魔法の呪文はヤスリ・ドリル・Pカッター! ハンドニブラでるるるる~! -
第3回
ゲーム・ホビー
なんでも見えちゃう!リキッドクリスタルパワー! - この連載の一覧へ