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時事ニュースを読み解く “津田大介に聞け!!” 第16回

音楽が「1曲フル&無料」で聴ける! Last.fmが放つ新サービスのインパクト

2008年02月13日 21時00分更新

文● 編集部、語り●津田大介(ジャーナリスト)

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MySpaceはプロモーション目的


「MySpace」日本版のトップページ

「MySpace」日本版のトップページ

── 有名アーティストの楽曲を無料配信しているSNS「MySpace」とは、何が違うんでしょうか?

津田 MySpaceは、アーティストが自分の楽曲プロモーションしたり、ファンとのコミュニケーションを行なう場として定着しています。Last.fmのように、広告モデルで楽曲を配信しているわけではない。

 米国などでは、レーベル内に専用サイトを作ってもらうよりは、MySpace内にアーティストが自分でページを作って、新曲を流したり、ライブ情報を提供した方がプロモーション効果が高いという風潮になっています。

 アーティストにとって、MySpaceは直接儲けを出すところではなく、あくまでプロモーションのための「インフラ」なんです。

アーティストページ

各アーティストのページでは数曲、フルで試聴できるようになっている


── 日本のユーザーは、MySpaceやLast.fmを使っていますか?

津田 MySpaceは、洋楽ファンを中心に受け入れられています。新曲やライブ出演などをチェックする用途などに使っている人が多いです。

 一方、Last.fmの日本版は目玉となるラジオ機能や試聴が日本の一部レーベルの反対もあって提供できず、結局サービスが終了してしまいました。英語版を使っている日本人ユーザーもそれなりにいますが、ネットサービスに精通していて、新しもの好きなユーザーが中心という印象ですね。

英語版でログイン

言語を英語に変えてログインし直すと、アーティストのトップページに楽曲の試聴やラジオ機能などが現れる(赤の囲み部分)

ラジオ機能

「Radio」機能では、選んだアーティストと似た趣向のアーティストの楽曲を1曲フルで流してくれる

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