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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第39回

「ふにゃぁ~」と猫も生あくび──多摩川下流の猫たち

2008年02月06日 00時00分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

ネコだまりで鳴くネコ


 さらに下ると、自転車は広々とした土手の上に誘導される。

 歩く人も走る人もいればベンチでくつろぐ人も猫もいる。ここではどうも定期的に餌をあげている人がいるようで、同じネコたちを何度か見かけた。冒頭の写真の後ろにちらりと見えているダンボールは多分、その猫の家(のつもり)なんだろう。

 誰かが勝手に置いたのだ。この辺は土手上が広いのでほかにもネコだまりがあり、猫好きの散歩人を和ませてくれる。

3匹
ここらにはネコが3匹たまっておりました。この自転車の持ち主が餌を運んでるのかも(2005年9月撮影 キヤノン「IXY Digital L3」)

 河口に近づくにつれ川幅が広くなり、水鳥の姿が増え、街の雰囲気も変わってくる。

ちょこんと座る
斜面にちょこんと座ってぼーっとしてたネコ。ここまでくるとかなり海に近い。(2006年2月撮影 三洋電機「Xacti HD1」)

 この猫は大師橋で多摩川を川崎側に渡りちょっと海方面へ向かったあたりで見つけた。羽田空港に離着陸する旅客機をまのあたりにできる、そのくらい河口近くだ。

 これを撮ったのは真冬で、羽田まで必要に迫られて飛行機を撮りに行ったついで。大きな川沿いはとにかく風が強くて冷たい。特に冬の向かい風はつらいのである。寒いのは顔だけ(顔以外はちゃんと防寒してる)だけど、漕いでも漕いでもスピードが上がらないのは気持ちがなえる。坂よりつらいのは風なのだ。

 そういうときに猫を見つけると、反射的に止まり、こうしてぼーっと相手をしつつ休憩である。



偶然の出会いを大切にしたい


ケータイカメラで撮影
猫を見つけたとたん、自転車を放りだし、左手で猫をひきつけつつ右手はケータイのカメラを準備である。(2007年10月撮影 キヤノン「IXY Digital 910IS」)

 最後はちょっとほほえましく、多摩川の下流、六郷土手から少し上ったあたりで撮影したもの。猫好きと一緒に走るとこういうことになるのだ。

 多摩川サイクリングロードを走るときは「猫を見つけたらそこで休憩」が基本だ。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は2月13日掲載予定

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