(株)日立製作所は31日、今月22日に発表した同社のハイビジョンビデオカメラ「DZ-BD9H」と「DZ-HD90」(関連記事)の2機種について、都内で記者説明会を開催した。
今回主に披露されたのは、記録メディアに8cm Blu-ray ディスク(BD-R/BD-RE)と60GB HDDを採用する「DZ-BD9H」と、60GB HDDのみの「DZ-HD90」の2機種。発売日はBD9Hが2月12日、HD90が3月3日となる。予想実売価格はBD9Hは18万円前後、HD90は14万円前後。
両機種とも光学系の機構やCMOSセンサー、映像エンジンを改良し、画質や低照度撮影性能の向上、手ブレ補正やオートフォーカス性能の向上を実現している。
例えば画質は、独自の画像処理回路「Picture Master Full HD」の制御アルゴリズムの改良により、従来機(DZ-BD7H)では水平850~900本程度であった解像度表現が、新機種では1000本に近い表現を実現。より緻密な映像を記録できるようになった。また、従来機の最低被写体照度は24ルクスだったが、新機種では15ルクスまでに対応し、さらに照度撮影時のノイズ低減やS/N比の向上などを実現した。
そのほか「DZ-HD90」は市販のシリアルATA接続のBlu-rayディスクと接続することで、直接映像を書き出すことが可能となっている。
日立のビデオカメラは
すべてBlu-rayの出し口を持つ!
説明会では、同社コンシューマ事業グループ 商品企画本部の吉野正則氏が、今後のビデオカメラ戦略などを説明した。
同氏はBlu-rayについて、「やっと、年末からBlu-rayのレコーダーなどが本格化してきた」と語り、さらに「いろいろなハイビジョンのディスクがあるが、Blu-rayに統一されてくるだろう」と述べた。
その上で「(同社が今後リリースする)すべてのビデオカメラはBlu-rayの“出し口”を持つ」とし、Blu-rayに重点を置いていく方向であることを明らかにした。そして、今年の目標として、春にはハイビジョンカメラのシェア15%を、秋には20%を取得したい考えを示した。