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確定申告書類作成ソフト

レビュー:Macの青色申告 Ver.4

2008年02月05日 08時30分更新

文● 栗原 亮

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バインダー機能を使って日々の入力を効率化


 「入力・表示」タブでポイントになるのは、毎日の取引状態を示す「仕訳」の入力作業だ。

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「入力・表示」タブで日々の取引を入力。あらかじめどの伝票や帳簿から入力するか決めておき、重複を避けよう

 仕訳の形態は「バインダー」に登録されているものをマウスで選択するか、自分で登録も可能だ。使い込むほどに入力の手間を省力化できる。

 また、簿記や会計で使われる「借方」「貸方」の概念がわかる人は「振替伝票」から仕訳を入力していくとスピーディーに作業できる。

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繰り返しの多いものは「定型伝票」として登録しておくと効率的。補助入力機能の「バインダー」と併用するといい

 簿記の基礎さえ理解すれば、1年ぶんのデータも数週間で入力し、決算書を作成することも不可能ではないだろう。

 年度の入力が済んだら「集計・決算」タブから「残高試算表」で取引の全体像を確認し、印刷を行えば提出書類の完成だ。

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問題なければ「青色申告決算書」から申告用紙、または白紙に罫線入りで印刷すれば提出書類が出来上がる

 「Macの青色申告Ver.3」のユーザーは、インストール時に前バージョンが残っていると以前作成したデータが削除されてしまうので注意。インストール前に外部メディアなどにデータを必ずバックアップしておこう。


【Conclusion】
○  青色申告作成ソフトのスタンダード。初心者には手書き感覚の出納帳形式、簿記経験者には仕訳帳というように、入力形式を使い分けられる。

×  前バージョンからの移行にトラブルがある。青色申告に必要な、確定申告書のB様式のプリントアウト機能を備えていないのは不便だ。

(MacPeople 2007年3月号より転載)


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