楽譜ツールの最高峰が再生機能をパワーアップ
【SPEC】 開発元●米メイクミュージック社 販売元●(株)イーフロンティア 価格●オープンプライス(実6万円前後) 備考●解説DVDバンドル版は6万6150円、アカデミック版は5万400円 http://www.e-frontier.co.jp/ 対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応マシン●PowerPC G4、またはインテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
楽譜作成機能は極めて優秀で、演奏機能も十分。あとは、GarageBandなどの総合音楽制作ソフトとどのように競合していくか気になる。
「finale 2008」は、プロの音楽家の間や教育現場などで使われている楽譜作成ソフトの最新バージョン。ピアノ譜やオーケストラのスコアといったほとんどの楽譜表記に対応しており、マウス/MIDIキーボードを使ったステップ入力で簡単に楽譜を作成できる。
手書き風、市販の楽譜風と表現も多彩。また、「Human Playback」機能を使えば、人間が演奏しているようなニュアンスを加えて、楽譜を再生できる。
なお、再生には付属のソフトウェア音源だけでなく、外部のMIDI音源も使える。
今回のアップデートの目玉は、後述する「オーディオ・トラック」機能だ。そのほか、音符に色を付けて印刷できる「カラー符頭」機能や、複数のファイルに分かれた楽譜をひとつのファイルに統合する「スコアバインダー」機能など細かな使い勝手も改善されている。
再生機能が向上したものの、音楽作成機能はGarageBandをはじめとする総合シーケンサーソフトにはまだ及ばない。あくまで音を確認しながら譜面ベースで作曲したい音楽家や、自分で作曲/編曲した譜面をきれいに印刷したいミュージシャンをメインとする立ち位置のソフトだろう。
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