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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 ― 第12回

疲れにくいワンセグケータイ「W61SH」

2008年01月24日 14時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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W61SH
【今週の1枚】机の上で、枕元で、自立してベストな角度でワンセグを楽めるAQUOSケータイ「W61SH」。ピンクのビビッドなカラーが印象的
W61SH
KDDIが9日に発売した「W61SH」

 さて、今回のテーマは、「AQUOSケータイ」である。

 AQUOSケータイを華々しくデビューさせたのは旧ボーダフォン、現在のソフトバンクだ。この端末の特徴は、ディスプレーがサイクロイド式に右に90度回転して横長の画面の環境を創り出す点。同じ機構を備えたケータイはソフトバンクから何台もリリースされており、auやドコモからも同じAQUOSケータイのブランド名で登場している。



ワンセグ番組の今と未来


 ワンセグケータイは世の中に増え続けている。電子情報技術産業協会によると、2007年11月度のケータイ出荷台数に占めるワンセグケータイの割合は実に58.3%とのこと。6割弱がワンセグに対応しているという勘定になる。

 現在のワンセグは、「サイマル放送」といって、テレビの放送をそのままケータイでも見られるようになっている。普通のテレビなんてあんな小さな画面で見ても仕方ない、と突っぱねる人もいれば、部屋にテレビがないのでプライベートなテレビとして使っているという声も聞かれる。

 昨今ではワンセグのデータ放送を利用してクーポンを配信するなどのサービスも始まってはいるが、コンテンツの独自性がまだまだ見られない状況をどう打開するかが2008年の試みになっていくだろう。

 とはいえ「サイマル放送をやめます」と言われると、本音として「いや、続けて欲しい」と思ってしまうのは僕だけだろうか。

 現在のテレビ番組における30分や60分といった放送時間が、ケータイ的なコンテンツ消費の現場である「ちょっとした隙間時間」にフィットしているとは決して思わない。けれども映像の編集方法だとか、出演者のメジャー感が、現在のレベルから変わってしまうのは、これまでサイマル放送に慣れてきた身からすると残念に思うのだ。

 もうひとつワンセグの将来像のひとつとして期待したいのはこんなイメージだ。

 例えば札幌に行ったらスキー・スノボ情報。あるいは沖縄に行ったらマリンスポーツやリゾート。渋谷では109系ファッションの番組、銀座では老舗のお土産──。そんな具合で、今自分がいる場所、その場その場に即した5分以内のマイクロコンテンツが楽しめるという手軽な映像メディアになってくれると、ワンセグの魅力がさらに深まりそうだ。

 もちろんそこにはコンテンツ制作や配信のコストをどう解決するかといった、ビジネス的なアイデアが存分に必要なんだけれども。

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