K10Dと同等性能で、小型化と単3電池駆動を両立
K200Dは主にファミリー層をターゲットにしたエントリー一眼レフ機で、2006年5月発表の「PENTAX K100D」(およびそのブラッシュアップ機「K100D Super」の後継機種。上位機K10Dに匹敵する機能をエントリークラスの価格(予想実売価格9万円前後)で提供する製品となる。
核となる撮像素子や画像処理エンジンなど基本仕様はK10Dと同等。約1020万画素のCCD、映像処理エンジンのPRIME、DDR2メモリー、最大4段分の補正効果が得られるボディー内手ぶれ補正機能などを搭載する。このクラスとしては珍しい防塵防滴ボディー(本体60ヵ所、バッテリーグリップ14ヵ所)を採用したのも特徴のひとつだ。
RAWモードにワンタッチで切り替えられる「RAWボタン」、露出モードに絞り/シャッター速度優先に加え、感度優先モード(Sv)を装備するなどインターフェースもK10Dと共通になっている。一方で、K10Dより大きい2.7インチ(約23万ドット、ライブビュー非対応)/視野角160度の液晶パネルを装備した。記録メディアはSDHC対応のSDメモリーカードとなる。
本体は幅133.5×奥行き74×高さ95mmと、K10Dよりも小型化。重量は約630g(本体のみ)/約725g(装備重量)と従来機(K100D)より増したが、比較的軽量に抑えられている。単3形電池4本で動作する点もK10Dにはない特徴だ。充電器などを持ち運ぶ必要がなく、バッテリー切れなどでも対応しやすい乾電池式とすることで、システム全体での携帯性も高められるという。バッテリー寿命はストロボ発光なしの状態で約1100枚、50%発光で約550枚(ともに付属のリチウム一次電池使用時、CIPA測定基準)。