アクション映画というとハリウッド映画をイメージしがちだが、今回あえてチョイスしたのは、フランス発の傑作アクション映画。まずは、カーアクションの金字塔で、コミカルな演出が魅力の「TAXi4」。続いて超絶の肉体パフォーマンスにビックリの「マックス!!! 鳥人死闘篇」。最後はガンアクションの最高峰、シリアスな展開に緊張感マックスの「スズメバチ」を紹介する。
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「TAXi4 DTSスペシャル・エディション」
TAXi4 DTSスペシャル・エディション
DVD
発売日:2008年1月11日(発売中)
価格:3990円
発売元:アスミック
販売元:角川エンタテインメント
http://www.kadokawa-ent.co.jp/
「TAXi4」は本国フランスで500万人を動員し、シリーズ合計では2700万人を動員したという国民的映画。確かに1作目はよくできていた。
目を見張るほどのカーチェイスに適度なギャグ、娯楽作品としての完成度はピカイチ。ハリウッドでリメイクされたことも納得の作品だった。「TAXi」といえば最高のカーチェイスを見せてくれるアクション映画、と思っている人はあまりの変貌ぶりに面喰らうことになるかもしれない……。
ヨーロッパ最強の凶悪犯「ベルギーの怪物」を逃がしてしまった刑事ダニエル。親友のタクシー運転手ダニエルと共に犯人を追い、モナコへと向かう。
モナコといえばモナコグランプリ。まさかF1カーとカーチェイス!? と期待してしまうのは当然の流れ。だが、さすがは巨匠リュック・ベッソン。アクション映画ファンの気持ちをあっさりと裏切ってくれる。
本作ではカーチェイスはほとんどナシ。「TAXi」はアクション映画からギャグ映画へと生まれ変わった。しかも下世話なギャグばかり。しかし小学生マインドに満ちあふれた低俗ギャグは個人的には大好物。映画としてどうかは別として、これはこれでアリな方向性だと思う。
シリーズを重ねるごとにギャグの比率が増え、ストーリーも世界観もカオティックに暴走していく様は、まるで梅宮辰夫主演の「不良番長」シリーズのよう。こうなったら行き着くところまで行き着いてほしいものだ。
オリエンタルラジオによる吹き替え、映像特典に高田純次のミニコントが収録されていることからも本シリーズの変化、悪ノリぶりがうかがえる。
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