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さまざまな用途で使えるオンラインストレージ

ファイル送受信の悩みを解消する「インターネットディスク」

2008年01月18日 16時07分更新

文● WEB.ASCII編集部

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ジャストシステムが提供している「インターネットディスク」は、老舗のオンラインストレージサービスである。使い勝手の良さが大きな特徴で、手間を掛けずにファイルのアップロードやダウンロードが可能となっている。ここでは、操作性にスポットを当ててインターネットディスクを紹介したい。

 大切なデータのバックアップや大容量データの送信、あるいは複数のPCで同じデータを利用したいといった場面で役立つのが、「オンラインストレージ」と呼ばれるサービスだ。これはインターネットに接続されたサーバ上で、ユーザーごとに専用のディスクスペースを提供するというもので、無料・有料を問わずさまざまなサービスが提供されている。ジャストシステムから提供されている「インターネットディスク」もこうしたオンラインストレージサービスの1つで、使い勝手のよさが大きな特徴だ。

 では、具体的にどういったサービスなのかを見ていこう。まずディスクスペースの容量と料金だが、容量100MBの「IDisk 100コース」から3GB(3072MB)の「同3000コース」まで、さまざまなプランが用意されている。料金はIDisk 100コースで315円、同3000コースなら2940円(いずれも税込)と大容量なコースほどお得になっている。さらに長期利用者に対する特典として、各コースごとに定められた容量が毎月増加する「ポイントディスク」と呼ばれる仕組みがある。たとえばIDisk 1000コースなら毎月10MBずつ増量され、1年間使い続ければ120MBもの容量が増えるわけだ。これは嬉しい特典だろう。

コース名 ディスク容量 利用料金(月額・税込)
IDisk 100コース 100MB 315円
IDisk 500コース 500MB 840円
IDisk 1000コース 1024MB 1365円
IDisk 2000コース 2048MB 2100円
IDisk 3000コース 3072MB 2940円

 当然のことながら、オンラインストレージではファイルを保存するためのディスク領域はネットワークの先にあるため、何らかの方法でファイルを転送しなければならない。このファイルの転送が行ないやすいかどうかが使い勝手を大きく左右するポイントで、各オンラインストレージサービスにとっての差別化要因ともなっている。

 インターネットディスクはこのファイル転送面で細やかな配慮がなされている。これを支えているのが、インターネットディスクの専用ユーティリティとして提供されている「IDiskマネージャ」と「IDiskツール」だ。

 まずIDiskマネージャは、FTPクライアントのようにサーバ上にファイルをアップロード/ダウンロードするためのソフトウェアだ。画面の左側がローカル、右側のサーバ上のディスク領域という分かりやすい構成になっていて使いやすい。なお、インターネットディスクでは、第三者にファイルを公開する機能があるが、その設定もこのユーティリティ上で可能だ。

FTPクライアントのような操作感覚でファイル操作ができるIDiskマネージャ。右は第三者にファイルを公開する設定を行なうための画面

 一方のIDiskツールは、ファイルを1つ1つ指定してアップロード/ダウンロードを行なうのではなく、ローカルPCの特定のフォルダの内容と、サーバ上のユーザーのディスク領域を簡単に同期させるためのもの。これを利用すれば、サーバに保存したいファイルを個々に指定してアップロードしたり、必要なファイルを選んでダウンロードするといった手間を大幅に削減できる。

IDiskツールの設定画面。オートシンクロの機能を設定しておけば、自動的にサーバとローカルのフォルダを同期してくれる

IDiskツールの設定画面。オートシンクロの機能を設定しておけば、自動的にサーバとローカルのフォルダを同期してくれる

 操作方法も至ってシンプルである。IDiskツールをインストールすると、Windowsのデスクトップ上に自動的に「マイ インターネットディスク」というフォルダが作成される(実際にはエイリアスで、デフォルトではインストール時に作成されるマイ ドキュメント内のMy Internet Diskが参照先となる。なお、参照先のフォルダはユーザーが指定することが可能)。このフォルダとサーバ上のユーザーのディスク領域で同期が行なわれ、一方にしかファイルがなければ、自動的にもう一方へ転送されるわけだ。

IDiskツールを実行すると現われる、タスクトレイのアイコンから各種操作を行なう

IDiskツールを実行すると現われる、タスクトレイのアイコンから各種操作を行なう

 同期はタスクトレイ上のIDiskのアイコンをクリックし、同期の実行を確認するダイアログで「はい」を選ぶだけと簡単。たとえばローカルのファイルをサーバにアップロードしておきたいなら、マイ インターネットディスクにドラッグ&ドロップなどでファイルを置き、タスクトレイのアイコンをクリックすればよい。

 ただ、インターネットディスクを活用するようになると、いちいち同期を行なうのも面倒になってくる。そこで活用したいのが「オートシンクロ」の機能だ。これは1/2/3/12/24時間のいずれか指定した間隔で、サーバとローカルにあるフォルダの間で自動的に同期を行なってくれるというもの。この機能を使うと、インターネットディスクをほとんど意識することなく複数のPC間でファイルを共有することが可能になる。

 そのほかローカル上のメールをインターネットディスクにバックアップしてくれる「メールストレージ」、第三者へのファイルの公開が可能など多彩な機能が提供されている。Webブラウザ上からファイルのアップロードやダウンロードも当然可能なので、たとえば普段利用していないPCからあらかじめアップロードしていたファイルをダウンロードして利用するといったことも可能である。USBメモリなどを使った会社と自宅間のデータの移動が多く、それが不便だと感じているならもちろん、重要なデータを気軽かつ安全にバックアップしたい、あるいは人に大きなファイルを送ることが多いというユーザーであれば、インターネットディスクは便利に使えるだろう。

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