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モバイルノート先進国の日本で受け入れられるか?

MacBook Airの神髄は「引き算のデザイン」

2008年01月17日 21時33分更新

文● 編集部 広田稔

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究極のケーブルフリーという提案


I/O

I/Oは本体右側に3つあるのみ。アップルはこの端子すらも取り去りたいのかもしれない

 「アップルのこだわり」というと漠然としているが、個人的にはその1つに「ケーブルフリー」が上げられると思う。

 ここ数年、アップルはBluetoothや最新の無線LAN規格(まだドラフト段階のIEEE 802.11nなど)を積極的にMacに採用し、かつ無線の周辺機器の開発にも力を入れてきた。マウスやキーボードからケーブルを引っこ抜き、オーディオ出力をAirMac Expressに託し、プリンターもUSBなしで使える体制を築いてきたわけだ。

 そうして外堀を埋めてきた上で、MacBook Airでは、どこまでシンプルな機能を実現できるかという挑戦をさらに押し進めた。光学式ドライブも、Ethernet端子も、2つ目3つ目のUSB端子も、伝統のFireWire端子も、ついでに付属のリモコン「Apple Remote」まで切り捨てたのだ(欲をいえば、その勢いで価格も少し削ってほしかった……)。

 一方で、ソフトのインストールやマシンの移行、バックアップも無線で行なえる新しいワイヤレスの仕組みを追加している(参考リンク)。もしサブノートとして使うならメインマシンとのファイル同期がOSに備わっていると便利だが、用意されたのはMacBook Airから直接、無線でバックアップできる外部ストレージの「Time Capsule」だ(関連記事)。

無線でインストールの仕組み

MacBook AirのインストールDVDに含まれる専用ソフトをMacやWindowsに組み込むことで、ネットワーク経由でMacBook AirにOSやソフトをインストールできる

 ケーブルフリーというアップルのこだわりをもう少し押し進めて、新しいモバイルノートを提案してみた。束縛からの解放をイメージさせる「Air」という名前には、アップルのそんな思いが込められているのかもしれない。

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