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2008年01月23日 23時30分更新

ビジネスマインドで語るIT投資

事業継続性とコストを両立させるバックアップ手法

第4回 工場の生産性を向上させるITの積極活用

聞き手●株式会社アスキー 大島伸一

クリオンは現代の建築に欠かせない建材であるALC(軽量気泡コンクリート)の分野で国内市場をリードする総合ALCメーカーだ。業界に先駆けて、工場のオートメーション化など、積極的なIT戦略を組み立ててきた同社の取組みをアスキー大島が訊いた。

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製造現場の情報化は欠かせない


クリオン株式会社 情報システム部長 吉岡雅弘氏。製造現場出身者ならではのノウハウを生かす、同社のIT化の旗振り役。
クリオン株式会社 情報システム部長 吉岡雅弘氏。製造現場出身者ならではのノウハウを生かす、同社のIT化の旗振り役。

――クリオンさんが扱っているALCは今や建築に欠かせない建材です。

 一般の方にはなかなか馴染みがないと思うのですが、一般住宅の外断熱や、高層ビルの間仕切りなど、実際にはいたる所で使われています。コンクリートの中に小さな気泡が無数に入っており、単なるコンクリートより軽く、加工もしやすく、建設作業の効率化に大きく貢献しています。分かりやすく言うと「水に浮くコンクリートパネル」ですね。
 建設業というのは、人件費が最大のコストですので、作業効率化はとても重要な問題なのです。

――もともとは、特徴の異なるALCメーカー3社が、事業統合してできた会社ですね。

 2000年7月に事業統合して今のクリオンという会社ができました。製造システムは、3社のうち自動化に定評のあった小野田ALCのシステムを進化させて今の形になっています。
 ALCは規格品の製造では、大量に、短期間での生産が求められます。一方、ニーズの多様化にともなって受注生産の依頼も増えています。大量生産にともなう在庫のコントロールと、受注生産によって発生する複雑な指示を両立させるために、製造現場の情報化は欠かせないのです。

――そういった取り組みはずいぶん前から続けてらっしゃるのでしょうか。

 オートメーション化への着手自体は小野田ALC時代の’75年から始まっています。そこから全体的なFA(ファクトリーオートメーション)化を進め、次に基幹系という順番です。

――基幹系が後にくるというのが面白いですね。

 工場のFA化に関してはずいぶん昔から取り組んでいますので、会社の基幹系が結果的に後になってしまったんです。

――それだけ情報化に対する感度が高かったということなんですね。

 ALCの市場はバブル期まで順調に伸びていきましたが、その後、成熟した市場となっています。その中で収益性を確保するには大胆な効率化が必要だったのです。
 特に事業統合直後は、会社からのコスト面でのプレッシャーが大きかったですね。

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協力:NTTコミュニケーションズ株式会社

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