2008年01月11日更新
現在は自己啓発のための書籍やセミナーが多くあり、資格取得や語学の勉強に日夜励んでいる人は多いと思います。それらの努力はとても有意義なものに間違いないでしょう。ですが、チャンスを求めて多くの資格を持っているのに、その資格を生かしきれていない人をよく見かけます。特にIT業界ではこのような人が多く、資格は持っているのに戦力にならない人──いわゆる「使えない」人──を揶揄する風潮もあります。では、自分の勉強を「意味ある勉強」にするためには実際にどのようにすればよいのでしょうか。
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資格などの勉強で身につけた知識は、それをできる限り実際の業務で生かすことさえできれば、現場だけではフォローできない知識があるという点でも有利です。しかし、簡単に知識を現場で生かすと言っても、具体的にはどうすればいいのかは難しい問題です。
たとえば著者の場合、オブジェクト指向の活用の仕方を勉強した際、知識を本当に活用できているのか実感を得られずにいました。「オブジェクトへの切り出し」ということも、書籍などのサンプルでは理解できるのですが、実際にシステム開発時にどう切り出せばいいのかが分からない……。そこで、「会員」や「商品」などシステムの開発の際に名詞として会話に登場するものから、徐々にオブジェクトにしていくことを通じて、机上の知識を実践的な知識に変えていった経験があります。
現場といっても読者の環境はさまざまでしょうが、このように学んだ知識を現場に生かせれば、仕事それ自体の目的と、自分が学んだことの実際の効果の検証を一緒にできますし、自分の血肉にしていくことが可能です。また、仕事で実際に成果として残るので、ただの資格取得や机上の勉強に終わらず、次への大きなチャンスにもつながるでしょう。一見当たり前のことですが、機会(チャンス)は日々働いている現場に“すでにある”ことを再認識し、チャンスを求めるための勉強と同様に、その勉強をどう今の現場に生かせるのかも常に合わせて考えるべきです。
特に若いうちなどは、自分のキャリアを積み上げるために浮き足だって、自分の今いる現場を軽んじる傾向があります。しかし、現場を自分にとっての成長の機会とし、並々ならぬ意気込みで仕事をこなしていけば、それは最高の次へのチャンスにつなげることができるでしょう。
Illustration:Aiko Yamamoto
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