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切り捨てることの対価

2008年01月06日 17時11分更新

文● 石井裕(MITメディア・ラボ教授)

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マシン移行と「ishii system」


 前回紹介した、ベルクロテープでPowerBook G4のスクリーン裏側に外付けハードディスクを起動デバイスとして装着する方法(参考記事)──編集部とのやり取りの中で、これには思わぬ落とし穴があることがわかった。

 この方法は複数のMacの間で同一の環境を実現し、なおかつ内蔵ハードディスクをバックアップメディアとして利用するために編み出したわけだが、そこにインテルCPUという壁が立ちはだかっていたのだ。仮に、私が使用している複数のPowerBook G4のうちの1台をあこがれのMacBook Proにアップグレードした場合、1台だけではなく残りすべてのマシンも同時にインテルMacにしなくてはならない。CPUの違いによって、それ専用の起動ディスクを用意しなくてはいけない点を見落としていた。

※ 外付けハードディスクを起動ディスクとして携帯することで、どのマシンでも同一の作業環境を実現できるだけでなく、データのバックアップも万全となる。マシンの内蔵ハードディスクを外付けのバックアップとして利用するのだ。私は外付けハードディスクを着脱するたびに差分バックアップを実行するようにしているため、所有するPowerBookの数だけバックアップを持っている。名付けて「ishii system」。

 以下、私と編集部とのやり取り。

石井:PowerPC用のOSしか組み込んでいない私の外付けハードディスクでは、当然MacBookを起動できないのですが、新世代に当たるMacBook用のOSをインストールすれば、MacBookとPowerBookのどちらも起動できると期待しています。まだMacBookに触れる機会がないのでテストできずにいますが。

編集部:この件ですが、残念ながらできません。実はインテルCPUに切り替わった際に起動ボリュームのパーティションテーブルの方式が変わりました。そのため、お互いマウントはできるのですが、起動ディスクとしての互換性がないのです。残念ではありますが、石井教授が活用している「ishii system」をMacBookで使うには、すべてのマシンをインテルCPUを搭載したMacにしないといけないのです。いい方法があるといいのですが……。


(次ページに続く)

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