内容チョイスのセンスはいまいち!?
今回のLucky Bagは、オンラインのApple Storeでも1日限定10個で予約販売されており、店頭での販売前にフライング気味に入手できた人もいたようだ。また、仙台店が2時間先行して販売を開始したこともあって、インターネットでは中身の情報が午前8時前後から流れ始めた。そして情報が広まるにつれ、口さがないユーザーからは「福袋ならぬ鬱袋(価格に比べてがっかり度の高い福袋のこと)だ」という声も多く聞かれた。
これは、例年の事例から期待していたiPodが入っていなかったことに加えて、今年のLucky BagではApple純正ソフトが3本も入っていたことが大きい。いったい、これらのソフトをどう顧客側が受け止めると判断してチョイスしたのか、少々疑問が残る。
新年早々に凍える思いをして早朝から並ぶ顧客は、明らかにアップルブランドへのロイヤルティー(忠誠度)が高い。昨年10月に大々的に登場したLeopardは入手済み、しかも比較的安価なiLifeやiWorkも購入しているユーザーが多いと考えたほうが自然ではないだろうか。そのうえ、これらのソフトは今Macを購入すればバンドルされているものばかりだ。
福袋の内容に意見するのはルール違反いとはいえ、ある程度購入者が満足できる品揃えでなければ今後の売り上げだけでなく、肝心のブランドロイヤルティーにも影響する。早朝からLucky Bagの列に並ぶほどのアップルファンである筆者でも、そう心配せずにはいられない。
量より質で勝負してほしい
もし筆者がLucky Bagの内容を決定できるのなら、自社ソフトでは「FinalCut Express」「Logic Express」「Aperture」などセミプロ向けのソフトを選ぶだろう。また、思い切ってサードパーティーの製品から「Parallels Desktop」「VMWare Fusion」といった仮想PCソフトを選択するのもアリだ。そのぶんLeopard/iWork/iLifeという3本セットでなく、1本だけでも構わない。
周辺機器でも、使い勝手にクセがあり賛否両論の「Apple Wireless Mighty Mouse」ではなく、デザインが高い評価を受けている「Apple Wireless Keyboard」のほうがウケがよかったと思うのだが、読者諸氏はどう感じるだろうか。
最後に、同時に開催された特別セールの内容を簡単に報告しておく。
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