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安藤幸央のライフハック 第4回

第4回 情報収集のためのコツ(SE編)~情報の洪水に押し流されないために~

2008年01月08日 11時05分更新

文● 安藤幸央

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●便利なツールいろいろ

Googleアラート
 気になるキーワードや商品名を登録しておき、一致するニュース記事配信を通知してもらえる。
Google の検索履歴
 過去に探したことがある情報を再び探し出したい時に便利に使えるサービス。
紙copi (Windows)
 Webページの一括保存に便利なツール。
Notae (MacOS X)
 Webページの一括保存、検索に有用。
del.icio.us はてなブックマーク livedoor Clip
 ソーシャルブックマーク。ブックマークを分類してオンラインに保存するためのツール。大量に増えるブックマークを効率良く整理することができ、似通った情報を共有することも可能。

情報を捨てるコツ

 効率のよい情報収集に関して解説してきましたが、情報を集めるということは、それを集めれば集めるほど大量の情報に押し流されてしまいそうになることもあるでしょう。そこで、多くの情報から正しく必要な情報を取捨選択する「確かな目」を持つことも重要となります。情報の量に押し流されないために、情報を捨てる技を磨いてみてはどうでしょうか。

●思い切って捨ててもかまわないもの(アーカイブの対象へ)

・長期間参照しなかったもの
・極端に古いもの
・内容が不確かな情報
・重複する情報
・再度手に入れることの容易な情報

 大量に保存したファイル、PDFファイル、Webアーカイブやブックマーク(お気に入り)などは定期的に棚卸しを行なうのが得策でしょう。情報源として価値の下がったものや、更新が停止したもの、URLが移行したものなどを整理し、情報源のリストから削除していくとすっきりします。また、自分にとって、どれだけ重要な情報なのか、情報源の優先順位を意識することも効率よくハンドリングするコツです。

 以上が情報の洪水に押し流されずに、必要となる情報だけを扱うためのコツとなります。日頃の心がけ次第で、多くの情報と知識を得、必要な時に的確な情報を引き出せる体制を整えられるものです。情報収集を継続的に行なうことによって、知識の積み重ねが得られ、「知っている」という充足感も得られるでしょう。また、インターネットでは各種の情報が得られますが、できるだけ元となる一次情報をたどり、情報の信頼性に関しては個々人が判断と責任を持つのも注意すべき点です。

 次回は、新しいサービスの企画書や提案書作成の際に役立つ「アイデアを生み出し、魅力的なアイデアをまとめるためのコツ(SE編)」を予定してます。ご期待ください。


筆者紹介──安藤 幸央

安藤幸央氏

株式会社エクサ ユビキタスソリューション部 所属
慶應義塾大学 環境情報学部 訪問講師
国立天文台 客員研究員
1970年北海道生まれ。
フォトリアリスティック3次元コンピュータグラフィックス、リアルタイムグラフィックスやネットワークを利用した各種開発業務に携わる。コンピュータ自動彩色システムや3次元イメージ検索システム、大規模データ可視化システム、リアルタイムCG投影システム、建築業界、エンターテインメント向け3次元 CG ソフトの開発、インターネットベースのコンピュータグラフィックスシステムなどを手掛ける。また、Java、Ajax、Web3D、OpenGL、3DCG、 Google の情報源となるWebページをまとめている。
ホームページ:http://www.opengl.jp/blogger/
所属団体:OpenGL_Japan (Member)、SIGGRAPH TOKYO (Vice Chairman)
■主な著書
「VRML 60分ガイド」(監訳、ソフトバンク)
「これがJava だ! インターネットの新たな主役」(共著、日本経済新聞社)
「The Java3D API仕様」(監修、アスキー)
「Advanced RenderMan 映画とアニメーショ ンのための実践テクニック」(翻訳、ボーンデジタル)

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