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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 第15回

ニコニコ動画の無断転載に「ありがとう」──「魔理沙は~」「ウサテイ」のFlash作者が語る本音

2008年01月07日 09時00分更新

文● 古田雄介

やっぱり「少し」は評価されたい


患部で止まってすぐ溶ける 〜 狂気の優曇華院
「患部で止まってすぐ溶ける 〜 狂気の優曇華院」のワンシーン

── イオシス関連の作品を発表してから、カギさんのファンは爆発的に増えたんじゃないでしょうか?

カギ うーん、イオシスでというより、ニコニコ動画にアップされるようになってからですね。

 でも、自分自身の人気とは思っていません。ニコニコ動画は基本的に匿名の世界なので、コンテンツのみが注目される。「中の人など、どうでもいい」という世界ですから、見ている人も作者に目が向きにくいんです。


── せっかくコンテンツを評価してくれるなら、やっぱり作者である自分のほうにも向いてほしいとは思いませんか。

カギ ………少し(笑)。


── 動画共有サイトとして、クリエーターのそういう欲求を満たせるような仕組みができればいいですよね。コンテンツに「作者:●●」と出るような。

カギ 今のニコニコ動画にそういう仕組みが追加されれば、面白いとは思います。確かに、作品を作る意欲は高まりますし。

 MADとかパロディを投下している人達も、有名になりたいとか、そうした欲求が多少はあるんじゃないかと思うんですよ。せっかく技術やセンスを持っているんだから、匿名といっても、やっぱり評価は受けたいんじゃないかと。


── ちなみにこの12月は、ニコニコ動画が初音ミク問題で大変なことになってました(関連記事)が、これが原因でニコニコ動画が衰退すると思いますか?

カギ そういうことは全然ないと思いますよ。なんだかんだいって、見る人の声がダイレクトに伝わるすごい魅力的な場所です。ただ、あの件に関して、クリエイターに対する敬意をもう少し払ってほしかったというのはありますね。

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