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音楽制作ソフト

レビュー:Ableton Live 7

2007年12月31日 08時30分更新

文● 祐天寺浩美

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ビート制作ツールが加わりパフォーマンスも大幅に向上


Ableton Live 7 【SPEC】
開発元●独エイブルトン社 販売元●(株)ハイ・リゾリューション 価格●6万4800円、Abletonインストゥルメントをひとつのパッケージにまとめた音楽制作パッケージ「Ableton Suite」は9万9800円
http://www.h-resolution.com/

対応システム●OS X 10.3.9以上 対応機種●PowerPC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
使い手によってここまでtかいかたが変わるソフトも珍しいが、今回のパフォーマンスアップは秀逸。独特の仕様に慣れたユーザーはさらにハマるだろう。


 「Live」は独エイブルトン社製のデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)ソフト。これだけで録音、編集、ミキシングといった一連の音楽制作作業を行える。ループ素材を組み合わせたり、ギターやボーカルなどの生楽器を録音してまとめるのもお手のものだ。登場当初はこのループシーケンサーとしての特色を全面に出していたが、アップデートを重ねて本格的なDAWソフトとしての実力を備えた。

Ableton Live 7

時間軸を基盤として操作できる「アレンジメントビュー」で表示したメイン画面。Liveは基本的にサブウィンドウを新たに開かずに、1画面で操作する

 Liveの魅力はライブパフォーマンスでの使用を前提にしたインターフェースとその補助機能だ。音を再生しながらテンポを変化させたり、構成をその場で変更できる。もちろんこれは生演奏のときだけでなく通常の制作にも使え、アイデアがわいたときにすぐ作業が進められる。

Ableton Live 7

Live独特の「セッションビュー」は、クリップを操作・編集する即興性に優れたインターフェース。図はクリップでドラムマシンのようにパターンを打ち込んだところ

 バージョン7の主な改良点は、オーディオ/MIDIエンジンの強化によるサウンドクオリティーの向上や、3つのコンプレッションモードを追加したコンプレッサー、ユーザーの声に応えて追加された拍子変更機能など。そして「Drum Rack」という新しいビート制作ツールの搭載が目玉だ。

 元々動作が軽快なLiveだが、バージョン7では、さまざまな動作や複数のオーディオトラックの再生などで、さらに動作速度が向上している。プロ・アマを問わず歓迎されるアップデートだ。

Ableton Live 7

オンラインヘルプがそのまま画面上に現れる「レッスンウィンドウ」は、初心者が各機能を理解するのに役立つ


(次ページに続く)

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