時間と画面、2つのトリミング
前回の記事で素材の段階でクリップを選択する方法を紹介したが、シンプル&スピーディーな編集が特徴のiMovieでは、使いどころの調整はプロジェクト上で行うのが自然。編集タイムラインがなくなってしまったため、一見するとプロジェクトの編集機能が退化したように思えるが、必要十分なトリミング機能は備えている。
iMovie '08のトリミング方法は2つ。ひとつは時間軸の中で「使う長さ」を選ぶ方法。もうひとつは画面の中で「使うエリア」を切り取る方法だ。
プロジェクトに追加したクリップを選択すると、そのクリップが黄色の枠で囲まれてアイコンが表示される。下段隅のアイコンでは、そのままクリップの先頭/最後を伸縮してトリミングが可能だ。
「時計」アイコンを押すとトリミング専用モードに切り替わり、クリップの中で現在選んでいる範囲が枠で囲まれる。このとき、キーボードショートカットを使うと便利。これらの操作はヘルプにも記述がないが、細かな編集作業には有効なのでぜひ活用したい。
上段の「切り取り」アイコンからは、画面の一部をトリミングできる。重要なのは、画面のトリミングは画質劣化をもたらすということ。HDビデオなら取り込み時に「最大-1920×1080」を選ぶと、拡大処理による画質劣化を抑えられる。
(MacPeople 2008年1月号より転載)
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