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iLifeの秘密 第13回

iLifeの秘密

iMovie '08【編集編】トリミングの秘密

2008年01月25日 08時00分更新

文● 斎賀和彦

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時間と画面、2つのトリミング


 前回の記事で素材の段階でクリップを選択する方法を紹介したが、シンプル&スピーディーな編集が特徴のiMovieでは、使いどころの調整はプロジェクト上で行うのが自然。編集タイムラインがなくなってしまったため、一見するとプロジェクトの編集機能が退化したように思えるが、必要十分なトリミング機能は備えている。

 iMovie '08のトリミング方法は2つ。ひとつは時間軸の中で「使う長さ」を選ぶ方法。もうひとつは画面の中で「使うエリア」を切り取る方法だ。

 プロジェクトに追加したクリップを選択すると、そのクリップが黄色の枠で囲まれてアイコンが表示される。下段隅のアイコンでは、そのままクリップの先頭/最後を伸縮してトリミングが可能だ。

アイコンの意味

選択範囲にマウスを合わせると、図のようなアイコンが表示される。上段が「映像加工」に関するもの、下段が「時間軸」に関するものと覚えておくといい

プロジェクト上で時間調整

プロジェクトに追加した場合、増減値とクリップの時間が数値表示されるので、「イベントライブラリ」のフィルムストリップ上よりも細かな時間調整に向いている

「時計」アイコンを押すとトリミング専用モードに切り替わり、クリップの中で現在選んでいる範囲が枠で囲まれる。このとき、キーボードショートカットを使うと便利。これらの操作はヘルプにも記述がないが、細かな編集作業には有効なのでぜひ活用したい。

トリミングモード

トリミング専用モードでも、「←」「→」キーで選択範囲をスライドできるほか、「option」キーを押しながら「←」「→」キーを押すことで、イン点/アウト点のみをコマ単位でズラせる

 上段の「切り取り」アイコンからは、画面の一部をトリミングできる。重要なのは、画面のトリミングは画質劣化をもたらすということ。HDビデオなら取り込み時に「最大-1920×1080」を選ぶと、拡大処理による画質劣化を抑えられる。

画面のトリミング

「切り取り」アイコンを押すと、緑の枠で囲まれた画面に移行するので、位置や広さを調整して「完了」を押す。範囲を狭くすると拡大率が大きくなるため、画質が劣化することを覚えておこう


(MacPeople 2008年1月号より転載)


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