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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第14回

新しいひらめきを得るために、無職を選んだ男──「phaのニート日記」

2007年12月25日 09時00分更新

文● 古田雄介

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イライラすると訃報を入力

 

── 日記を拝見して、phaさんは本来データベースを作りたい人なのかと思いました。「訃報ドットコム」や「YouTube動画で見る日本現代史」など、たくさんのまとめサイトを作っていますよね。

pha 確かにデータベースを作りたい欲望はありますね。ただ最近は、ちょっと飽きているかも(笑)。

訃報ドットコム

「訃報ドットコム」。手入力以外はプログラムにより訃報記事を自動収集しており、業種や年齢、死因などの各ジャンルで、1500件以上の記事を検索できる。pha氏は山田風太郎の「人間臨終図巻」を読んで以来、人の死に様に興味を持ったという

YouTube動画で見る日本現代史

「YouTube動画で見る日本現代史」。こちらは手動更新で記事を収集している。今後、pha氏がイライラすると、新しい項目が増えるかもしれない

 

── まとめサイトの素材は何でもいいんですか?

pha そうですね。毎回、その時興味あるものをテーマにしています。ネットを見ても情報が整理されていないものが多くて、それらをまとめていくのが楽しいんですよ。

 

── 訃報ドットコムは年代別や死因別に検索できて、とても見やすいですよね。あれも自動なんですか?

pha 基本的に自動で動くようにしていますが、手動で入力している部分もあります。2000年以降の訃報ニュースはネット上にたくさん存在しますが、それより前の記事は見つからない場合が多いんです。

 半分趣味みたいなもので、この人を入れたいなという場合は自分で調べて入力したりします。現在、登録している約1500件の訃報のうち、約200件が手入力です。

 僕はストレスが溜まると、まとめサイトや訃報情報などをコツコツ入力する癖があるんですよ(笑)。イライラしてくると、マインスイーパーで地雷を潰していくような感じで、簡単な作業を黙々とこなす。そういう時期は日記の更新も頻繁になりますね。

── ひらめく時と対照的な心理状態ですね(笑)。

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