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東芝、dynabok Qosmio/SS RX1シリーズなど2008年春モデルを一斉に発表

2007年12月17日 15時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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 (株)東芝は17日、2008年春モデルとなるノートパソコン新製品6シリーズ17モデルを発表した。内訳はAVノートパソコン“dynabbok Qosmio G40/F40”、モバイルノート“dynabook SS RX1”、A4ノートパソコン“dynabook AX/TX/CX”で、新シリーズの追加はないが、dynabook AXの下位機種1製品を除く全機種でメモリー2GBを搭載し、Qosmio G40は世界で初めて「HD DVD-RWドライブ」を内蔵した(2007年12月17日現在、同社調べ)。出荷時期は今月下旬で、価格は全機種オープンプライス(予想実売価格は後述)。

HD DVD-RWドライブを世界初搭載、HD DVD-Rも2倍速に高速化
――Qosmio G40/F40



Qosmio G40


Qosmio G40/97E

Qosmio G40/97E

 AVノートのハイエンドモデルQosmio G40は「Qosmio G40/97E」の1機種で、前述のとおりHD DVD-RWドライブをパソコンとして初めて内蔵したのが特徴だ。HD DVD-Rメディアへの書き込みも2倍速となり、内蔵するダブル地デジチューナーで録画した映像の書き出しがより高速になった。ただし、地デジ録画のHD DVD-RWへのムーブは発売後のファームウェアアップデートで対応予定としている。

 AV機能では、HD DVDメディアの再生時に画質補正を行なう「HD Qosmio Engine」を新たに搭載した。空の青や木々の緑、肌色などがより奇麗に表現できる「カラーコントロール」、輪郭をくっきり見せる「デジタルシャープネス」、液晶パネルの特性に合わせた「ガンマ補正」を行なうことで、HD DVD映像がより奇麗に見られるという。こちらは地デジ視聴時には機能しない

 家庭用カムコーダーなどのHDV形式で撮影したハイビジョン映像を、ハイビジョンのままDVDメディアに記録する「HD Rec」にも対応している。これはMPEG Forumで策定された統一規格で、今後登場する同社製レコーダーや他社製DVD録再機器でも再生可能になる見込みだという。ただし、MPEG-2形式でビットレート25Mbpsのまま記録するため、DVD1層メディアに最大24分という記録時間となる。さらに、内蔵地デジチューナーで録画した地デジ放送をDVDメディアに記録することもできない。あくまでも、著作権保護されていないハイビジョン映像をDVDメディアに記録するための機能というわけだ。

 このほか、テレビを視聴時に気になるキーワードを自動的に表示して、マウスの1クリックでYahoo!による検索を行なう「気になるリンク」機能が搭載された。キーワードは字幕放送から抽出しているとみられ(詳細は非公開)、電子番組表などで取得できる概要だけでなく、主人公のセリフに出てきた製品、サービスなども検索対象となる。

 また、従来と同様に同社の液晶テレビ「レグザ」(REGZA)シリーズとHDMIケーブルで接続する「レグザリンク」によって、レグザのリモコンからパソコンの復帰/スリープといった操作が可能となっている。また、放送開始後のアップデートにより、「ダビング10」(録画した地デジ放送のテレビ番組を9回までコピーできる)にも対応する予定だ。

 そのほかの主なスペックは以下の通り。CPUが高速化され、HDD容量が200GB×2の400GBに増加したのが、前モデルとの違いだ。予想実売価格は40万円前後。

Qosmio G40/97E
CPU:Core 2 Duo T7500(2.2GHz)|メモリー:DDR2-667 2GB|グラフィックス:GeForce 8600M GT
ディスプレー:17インチワイド 1920×1200ドット|HDD:400GB(200GB×2)|光学ドライブ:HD DVD-RWドライブ|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g
サイズ:幅約440×奥行き299.4×高さ45.3mm|重量:約4.8kg|バッテリー駆動時間:計測中|OS:Windows Vista Home Premium|Office:Office Personal 2007
予想実売価格:40万円前後


Qosmio F40


Qosmio F40/88EBL

Qosmio F40/88EBL。外観は4機種で共通だが、85Eは室内用アンテナが付属しない

 AVノートの普及モデルQosmio F40は、「F40/88EBL」「F40/87EBL」「F40/86EBL」「F40/85E」の4機種がラインナップされる。最上位機種(88EBL)はHD DVD-RWドライブ、上位機種(87EBL)はHD DVD-ROMドライブを搭載し、85Eを除く上位3機種はダブル地デジチューナーを搭載して2番組同時録画が可能となっている(85Eは地デジ1チューナー搭載)。

 従来モデルからの変更点は、上位3機種がCore 2 Duo T7250(2GHz)とCPUを高速化し(最下位機種はCeleron 540で変更なし)、メモリー2GB搭載、最上位機種(88EBL)のみHDD 200GBに増強(ほかの3機種は160GB)、というところだ。

 G40と同様に、HD DVD再生を高画質化するHD Qosmio Engine、DVDメディアにHDV映像を記録するHD Rec、視聴中の番組からキーワードを自動抽出してYahoo!検索できる気になるリンク、同社液晶テレビと連動させるレグザリンクを備える。

 そのほかの主なスペックは以下の通り。予想実売価格は最上位機種から順に、30万円前後(88EBL)、25万円台半ば(87EBL)、22万円台半ば(86EBL)、19万円前後(85E)。

Qosmio F40/88EBL
CPU:Core 2 Duo T7250(2GHz)|メモリー:DDR2-667 2GB|グラフィックス:GeForce 8600M GT
ディスプレー:15.4インチワイド 1280×800ドット|HDD:200GB|光学ドライブ:HD DVD-RWドライブ|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g
サイズ:幅約379×奥行き279×高さ45mm|重量:約3.5kg|バッテリー駆動時間:計測中|OS:Windows Vista Home Premium|Office:Office Personal 2007
予想実売価格:30万円前後
Qosmio F40/87EBL
HDD:160GB|光学ドライブ:HD DVD-ROMドライブ|それ以外の主な仕様は「Qosmio F40/88EBL」と同等
予想実売価格:25万円台半ば
Qosmio F40/86EBL
グラフィックス:Intel GM965 Expressチップセット内蔵
光学ドライブ:DL対応DVDスーパーマルチドライブ|無線通信機能:IEEE 802.11b/g
重量:約3.4kg|それ以外の主な仕様は「Qosmio F40/87EBL」と同等
予想実売価格:22万円台半ば
Qosmio F40/85E
CPU:Celeron 540(1.86GHz)|メモリー:DDR2-533 2GB|グラフィックス:Intel GL960 Express
予想実売価格:19万円前後


最薄・最軽量・最長時間駆動のRX1は
CPU、メモリー、無線LANを強化


dynabook SS RX1/T9E

右側面に光学ドライブを内蔵するdynabook SS RX1/T9E

dynabook SS RX1/S7E

光学ドライブを省略して軽量化したdynabook SS RX1/S7E

 12.1インチワイド液晶ディスプレー搭載ノートパソコンとして世界最薄(最薄部19.5mm)・最軽量(863g~1094g)・最長時間駆動(約11時間)を誇る(2007年6月現在、同社調べ)「dynabook SS RX1」。2008年新春モデルでは、光学ドライブ内蔵タイプ3機種と2スピンドルタイプ(光学ドライブ非搭載)1機種をラインナップする。4機種とも本体デザインには変更なく、CPUをCore 2 Duo U7600(1.2GHz)に、メモリーを2GBに、無線LAN機能をIEEE 802.11a/b/g/n対応に増強したのが特徴だ。

 特に無線LANはワイド液晶ディスプレーの上部に3本のアンテナを内蔵しており、無線接続時の感度の向上通信帯域の拡大(理論値最大300Mbps)に寄与している。

 ラインナップは、従来同様に64GBのフラッシュメモリー内蔵タイプ(RX1/T9E)を筆頭に、80GB HDDを内蔵して「Office Personal 2007 with PowerPoint 2007」をプレインストールしたRX1/T8E、OfficeなしのRX1/T7E、光ドライブも省略した軽量モデルRX1/S7Eの4機種となる。

 主なスペックは以下の通り。予想実売価格は、40万円前後(RX1/T9E)、28万円前後(RX1/T8E)、25万円前後(RX1/T7E)、23万円前後(RX1/S7E)。

dynabook SS RX1/T9E
CPU:Core 2 Duo U7600(1.2GHz)|メモリー:DDR2-667 2GB|グラフィックス:Intel 945GMS Expressチップセット内蔵
ディスプレー:12.1インチワイド 1280×800ドット|HDD:64GB SSD|光学ドライブ:DL対応DVDスーパーマルチドライブ|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g/n
サイズ:幅約283.0×奥行き215.8×高さ25.5mm|重量:約863g(バッテリパック2900装着時)、約983g(バッテリパック5800装着時)|バッテリー駆動時間:約6.2時間(バッテリパック2900装着時)、約12.5時間(バッテリパック5800装着時)|OS:Windows Vista Business|Office:なし
予想実売価格:40万円前後
dynabook SS RX1/T8E
HDD:80GB
重量:1094g(バッテリパック5800装着時)|バッテリー駆動時間:約11.0時間|Office:Office Personal 2007 with PowerPoint 2007|それ以外の主な仕様は「dynabook SS RX1/T9E」と同等
予想実売価格:28万円前後
dynabook SS RX1/T7E
OS:Windows Vista Business|Office:なし|それ以外の主な仕様は「dynabook SS RX1/T8E」と同等

予想実売価格:25万円前後
dynabook SS RX1/S7E
光学ドライブ:なし
重量:1014g(バッテリパック5800装着時)|それ以外の主な仕様は「dynabook SS RX1/T7E」と同等
予想実売価格:23万円前後

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