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シーベル/ピープルソフトにも対応、日本オラクルが「Advanced Customer Services」を拡大

2007年12月11日 21時19分更新

文● 渡邉利和

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日本オラクルは12月11日、顧客向け保守サポートプログラムの上位版である「Oracle Advanced Customer Services」(ACS)の対応範囲を拡大すると発表した。従来から提供していた「Oracle E-Business Suite」に加えて、新たに「Sieble」製品および「PeopleSoft」製品にも対応する。


「事業継続のための付加サービス」を訴求


 「Oracle Advanced Customer Services」(Oracle ACS)は、同社のソフトウェアを利用する企業向けのサポートプログラムの上位版。2006年12月に「Priority Service」と「Solution Support Center」を追加してメニューを拡充するとともに、専任組織を発足してサービス体制を強化(関連記事)。それから1年が経過した今回、日本オラクルではさらに対応範囲のアプリケーションを拡大し、製品を導入済みのユーザー企業に対してより高度なサービスを提供する体制を整えた。

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日本オラクル カスタマーサービス統括本部 アドバンストカスタマーサービス本部 本部長 富部哲也氏

 説明を行なった日本オラクル カスタマーサービス統括本部 アドバンストカスタマーサービス本部 本部長の富部 哲也氏によると、Oracle ACSは「業務継続のための付加価値サービス」だという。昨今、ITシステムは業務と密接に関連するようになり、ITシステムの正常運用と業務遂行がほぼ同義と捉えられるようになってきている。このため、IT部門やCIOにはシステムの正常運用を維持し続けると同時に、効率改善や新機能の導入、新たな法規制への対応も求められる。その反面、ITシステムは複雑化していることから、運用管理の負担が増している状況だ。

 Oracle ACSでは、従来のユーザー企業独自の運用管理体制から、製品開発元であるオラクル自身のサービスよって運用管理体制を強化することができる。また、ユーザー企業のシステムを把握した専任者によるサービス体制によって、ユーザー企業に関連する技術情報等をオラクルから予防的に提供するなど、信頼性が高く効率的な運用を実現するという。

Oracle ACSの概要(左)と、提供されるサービスメニュー(右)

 Oracle ACSで提供されるメニューは、「Solution Support Center」(上級技術者などの専門チームによるサポート)、「Business Critical Assistance」(予防保守の支援を含むサポート)、「Priority Service」(優先サポート)、「Assisted Services」(スポット利用のサービス)など。

 従来の対象範囲だった「Oracle Database」「Oracle E-Business Suite」に加えて、「Siebel CRM」や「PeopleSoft Enterprise」が含まれるようになったことで、ユーザー企業により包括的なサービスを提供できるようになった。富部氏は、Oracle ACSのゴールとして「Oracleを使用するすべてのミッション・クリティカルなシステムに」という目標を掲げている。

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