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NVIDIA、ハイエンドGPU「GeForce 8800 GTS 512」を発表

2007年12月11日 23時00分更新

文● 編集部 小西利明

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GeForce 8800 GTS 512

「GeForce 8800 GTS 512」のリファレンスカード

 米エヌビディア社(以下NVIDIA)は11日、デスクトップパソコン向けのDirectX 10対応ハイエンドグラフィックスチップ(GPU)「GeForce 8800 GTS 512」を発表した。

 GeForce 8800 GTS 512は、2006年11月に発表された「GeForce 8800 GTS」(以下旧8800 GTS)や、現在市場で人気の高い「GeForce 8800 GT」の上位に位置づけられるハイエンドGPUである。DirectX 10とShader Model 4.0に対応するが、Windows VistaのService Pack 1で導入される予定のDirectX 10.1には対応していない

 8800 GTS 512は旧8800 GTSの後継という位置づけにあるが、GPU自体はGeForce 8800 GTの強化版といった内容となっている。8800 GTと同様に、PCI Express 2.0に対応。GPU内の演算ユニットであるStream Processorが強化され、旧8800 GTSは96基、8800 GTが112基であるのに対して、8800 GTS 512では128基に増えている。動作クロックも高速化され、コアクロックは650MHz、シェーダークロックは1625MHzとなっている。これらは数あるGeForce 8800シリーズの中でも最速である。カード上に搭載するビデオメモリーは、動作クロック970MHzのGDDR3 512MB、メモリーインターフェースは256bit幅で、メモリーの最大搭載量とインターフェース幅の点だけは、旧8800 GTSの640MB・320bitから削減されている。

 内蔵するビデオデコード機能も強化され、8800 GTと同じ「PureVideo HD」の第2世代エンジン(VP2)を内蔵している。これにより、H.264ビデオ映像のデコード時のCPU負荷をより軽減できる。Blu-rayディスクやHD DVDビデオソフトの映像出力に必要な著作権保護機能「HDCP」にも対応する。

 8800 GTのリファレンスカードは、薄型の冷却機構を使った1スロット仕様であったのに対して、8800 GTS 512のリファレンスカードは、より大型の冷却機構を使う2スロット仕様となっている。1スロット仕様の8800 GTでは、高負荷時のGPUの温度が非常に高い点が指摘されていたが、GPU自体が高速化された分だけ、大型の冷却機構が必要となるようだ。

 8800 GTS 512を搭載したグラフィックスカードおよび搭載パソコンは、GPU発表と同時に、各社から発表されている。製品も12日以降、続々と出荷されるもようだ。

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