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ブログの話題を地図風にマッピングする「BLOGRANGER TG」、gooラボで提供開始

2007年12月03日 20時11分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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 NTT(株)とNTTレゾナント(株)は3日、東京・大手町のNTT会見室にプレス関係者を集め、ブログの話題を仮想大陸の地図のようにマッピングした“ブログ探険サイト”「BLOGRANGER TG」(ブログレンジャーTG)を、NTTレゾナントのポータルサイト「goo」内実験サイト「gooラボ」で提供開始した。本日から1年間の予定で提供され、無料で利用できる。

岸上順一氏

BLOGRANGER TGを説明したNTT サイバーソリューション研究所所長の岸上順一氏

濱野輝夫氏

同じくNTTレゾナント ポータル事業本部技術マーケティング部部長の濱野輝夫氏



オートタギング&タグマップの技術を応用


 BLOGRANGER TGは、NTTレゾナントが2005年8月から提供しているブログ検索サービス「BLOGRANGER」(ブログレンジャー)の第3弾サービスで、「Third Generation」(第3世代)のニュアンスも込められているが、正式には「Topic」(話題)+「Topology」(地勢学)を合わせた造語「Topilogy」を略したものだという。なお、既存のBLOGRANGER 2.0も継続して提供される。

BLOGRANGER TGの画面、広域図

BLOGRANGER TGの画面。広域図のオレンジ色のところが高い山=ブログで話題になっているタグを示す

BLOGRANGER TGの画面、拡大図

いずれかの地域をマウスクリックすると拡大図に代わり、関連するタグが一望できる

 BLOGRANGER TGは、ブログ記事に約5000個のタグ(キーワード)を自動的に付与し、そのタグをひとつひとつの山(丘)として仮想大陸の地図上に配置した、地形図風のブログ検索サイト(同社では「ブログ探険サイト」と呼ぶ)。同一タグが振られた記事の多さをタグの大きさ山裾の広さ)、タグ同士の関連性をタグの距離で、関連する話題の広さ(抽象度の高さ)をタグの高さ(山頂の高度)という三次元のデータで管理し、それを見やすく地図(地形図)上に配置して可視化したもの。これを実現するために、タグ同士の類似性・近似性を考慮しながら曖昧さを回避して適切なタグを自動的に割り当てる「オートタギング」と、概念的に関連するタグ同士の関係を二次元(地図)上に自動配置する「タグマップ」という2つの技術を用いている。

 BLOGRANGER TGの画面を見ると、まず最初に大陸全体=ブログで話題になっているタグ(キーワード)約5000件が配置された広域図が示され、拡大していくといくつかの山脈(今ブロガーが注目している話題)が見えてくる。それぞれの山頂にはタグが表示されており、それをクリックするとタグを付けられたブログ記事が新着順で地図の右サイドに表示される(記事タイトルおよび要約、リンクを表示)。また、選択したタグの近くには関連するタグがあり(例えばスポーツ-フィギュア-スケートという具合)、連想されるタグから次々に記事を掘り出していける、というわけだ。

BLOGRANGER TGのデモ画面

BLOGRANGER TGのデモ画面。いずれかのタグを選択すると、右隣にそのタグが付けられたブログの記事タイトルと要約が表示される

BLOGRANGER TGの将来像

BLOGRANGER TGの今後。gooで提供している各種サービス、特にCGMサービスとの連携を図っていきたいという

 公開初日の地図は11月中に集めたブログ記事(約1000万件)を対象にしたもので、地図の更新は週に1回程度を予定している。また、地図自体は1週間更新されないものの時々刻々とタグに関連するブログ記事を収集・管理しており、同じタグでも閲覧するたびに新着記事を読むことができる。

 この検索サイトのメリットとして、キーボードの使用を最初に入力するタグ(キーワード)程度に止め、何度もタグを入力し直さなくともマウス操作だけで自分が知りたい情報(ブログ記事)に到達できるできることがある。これは、Wiiのようなキーボードを標準で持たない機器からのブログ閲覧にも適しているという。

 今後同社では、タグの構成や個数を見直したり、ブログ記事以外のgooで提供しているサービス(教えて!gooやニュースなど)との連携も図っていきたい、としている。


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