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動画変換ソフト

レビュー:Roxio Popcorn 3

2007年12月01日 09時00分更新

文● 池田冬彦

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H.264エンコーダーに対応! あらゆる動画を手軽に変換


Popcorn1 【SPEC】
開発・販売元●ソニック・ソルーションズ(株) 価格●7980円(パッケージ版)、6510円(ダウンロード版)
http://www.sonicjapan.co.jp/

対応システム●OS X 10.4.10以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
複数の「VIDEO_TS」フォルダーを1枚のDVDに収録する機能は便利だが、容量に合わせて圧縮したり、メニュー作成機能があればなおいい。


 「Popcorn 3」は、自作DVDやiMovieで作った動画などを携帯プレーヤーをはじめとした各種形式に変換するソフト。DVDビデオの元ファイル「VIDEO_ TS」フォルダーやDVD‐VRの読み込みにも対応しており、2層式のDVDを一般的な1層式DVDへ圧縮コピーする機能も備えている。

Popcorn2

メディアブラウザーを駆使すると、ネットワーク経由で別のマックに保存されているビデオも簡単に指定できる

 最新版ではインターフェースを一新して、メディアブラウザーを装備。ハードディスクに保存されているムービーを参照し、メイン画面へドラッグ&ドロップすれば簡単に任意のファイルを登録できる。DVDディスク作成機能では、複数のビデオファイルをドラッグ&ドロップして1枚のDVDディスクにまとめて収録できるようになった。

複数の「VIDEO_TS」フォルダーを収録したDVDはリスト表示順に再生するだけで、メニューなどを作れない。なお、この場合は容量の自動圧縮機能が効かないので、容量がオーバーするなら、「オプション」ボタンで手動調整しよう

 さらに、1つの「VIDEO _TS」フォルダーをDVDに書き出す「VIDEO_TSフォルダ」機能に加えて、いくつもの「VIDEO_TS」フォルダーを1枚のDVDに収める「VIDEO_ TSコンピレーション」機能が加わった。

「環境設定」の「変更」→「プレビュー」を押すと、選択した設定でビデオの冒頭部分をエンコードし、プレビュー画面で画質の劣化などを確認できる。この画面では、Xbox 360などのプリセットも選べる

 また、DVDやビデオファイルを変換する際、iPhoneやAppleTVなどのプリセットが加わり、新しい端末も手動で設定することなくワンタッチで変換作業ができる。変換前に「プレビュー」ボタンから最初の数秒だけエンコードし、プレビューして画質を確認できる点も見逃せない。

 このほか、独エルガート社のH.264エンコーダー「Turbo.264」に対応するなど、この手のフリーウェアやシェアウェアとは一線を画す簡便さと多機能ぶりが最大の魅力。ソフトの完成度は高く、iPodやPSPで日ごろからビデオを楽しんでいるユーザーには必携といってもいいだろう。


(次ページに続く)

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