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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第29回

「もだえ猫」に「日なたぼっこ猫」――多摩川中流の猫たち

2007年11月21日 00時00分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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寒い時期こそシャッターチャンス


 気持ちいい日差しの下で猫写真を撮りたいときは、11~3月の寒い季節がいい。暖をとろうと、猫が日差しの下に顔を出してくれるから。京王多摩川駅よりもうちょっと下ったところにも、かつて猫だまりがあった。

広角側でマクロ撮影

川を挟んだ土手の反対側斜面下で広角側でマクロ撮影(2002年10月撮影 キヤノン「Powershot G3」)

 背景を見ると分かるとおり、このあたりは大幅に宅地造成中で、2007年にはこじゃれた一戸建て住宅がずらっと並んでしまった。それ以来このネコたちを見ることもない。近所の人に飼われていた様子だったので、飼い主が引っ越しとともに連れて行ったのならいいけれども。

 その土手の反対側(川側)はこんな風にさわやかな川原の風景が広がる。

もだえ猫

土手の上にて。コンクリートの道路標に身体をこすりつけて気持ちよさそうにもだえておりました(2002年10月撮影 キヤノン「Powershot G3」)



猫好きにはたまらない場所がある


 多摩川くらい大きな川になると、空が広くて川原も広くてのんびりするには最高。上の写真の右側が舗装されたサイクリングロードで、土手の下には散策用の道もできている。

 さらに川を下っていくと登戸。この辺りの川原は古い貸しボート屋や、観光客相手の売店がまだ残っており、昭和の香り漂う一帯。今でも土日になるとボートで水遊びする人が多い。

 その売店では猫が数匹飼われており、いつも川原に出てはのんびりとくつろいでるのである。飲み物の自販機もあるし、無造作に置かれたベンチもあるしで、自転車乗りが休憩している姿もよく見る。

 猫好きにとって、「ここに来れば必ず猫がいる」という場所があるのは非常に心休まるのでわたしもよく休憩させてもらう。そんな中から一番古い写真を引っ張り出してみた。

兄弟(?)猫

寄り添って座る兄弟(?)猫。後ろに見えるのが小田急線の旧鉄橋(2000年5月撮影 ソニー「Cyber-shot DSC-F505V」)


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は11月28日掲載予定

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