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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第29回

「もだえ猫」に「日なたぼっこ猫」――多摩川中流の猫たち

2007年11月21日 00時00分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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こちらを見つめる2匹の猫

階段からじっとこちらを見つめる2匹の猫(2003年7月撮影 富士フイルム「FinePix S5000」)

 多摩川サイクリングロードを自転車で走っていて見つけた「多摩川の猫たち」。10月31日に掲載した上流編(関連記事)に続いて、今回は中流で見つけた猫たちを紹介する。

 だいたい猫をよく見かける場所は決まっている。猫は縄張り意識が強いので当たり前なのであるが、川原というのはそれなりに住みやすいのだろう。

 まずは上流。国立市青柳あたりでしばしば猫を見かける。土手上の階段から川原にかけてうろうろしていて、けっこう人になれているのだ。近くを通ると探すのだが、最近はあまり見かけない。

 そこから少し下って、多摩川中流となる府中市の四谷あたり。この辺は護岸工事がしっかりされていて、コンクリートの斜面をうろうろ歩いている姿をよく見る。近所のコンビニでパンと飲み物を買って斜面でひなたぼっこしながら食べてたら、何匹かの猫が顔を出した。

三角の顔がカッコいいグレー猫

三角の顔がカッコいいグレー猫。一見怒っているように見えるが、この顔で餌をくれとすり寄ってきたりするから分からない(2004年10月撮影 ペンタックス「Optio X」)

 多摩川の土手には古い階段がいくつも残っている。そのうちのひとつは、猫がよく日なたぼっこをしてるスポット。夏の夕方や(昼間はさすがに暑すぎるのだろう)、冬の昼間(これは明らかに日なたぼっこ)になると、階段の隅でのんびりしてる。非常に人になれており、近寄っても逃げないし、それをよく知る近所の人が横に座っては頭を撫でてたりするのである。

ひなたぼっこ中の猫

階段でひなたぼっこ中(2006年3月撮影 オリンパス「E-330」)

獲物を狙う猫

階段脇で、何か獲物でも見つけたらしく姿勢を低くして耳を寝かせている。流線型が非常にりりしくてカッコいい(2006年3月撮影 オリンパス「E-330」)

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