復路は登り坂で疲れる……
復路の東新宿駅プラットホームを降りて新宿三丁目方向に少し進むと引込み線が、さらにその先には作業車両が鎮座している。職員に話しを聞いてみると作業車両の待機場になっているとのこと。実際に開業してしまうと、その姿を見ることはない絵だけに、記念撮影をする人もいた。
さらに、出発した東新宿駅に振り替えると……なぜか、線路が2本、プラットホームも中央に島があるタイプ。単線区間と説明をしていたが、はて? ということで、こちらも職員に確認をしてみると、東新宿駅は急行の追い越し待ち合わせ駅になっているためだという。
そして、再びシールドマシンによる掘削トンネルを進んでいくと、復路の目玉が登場。上り坂だ。往路の写真が若干下り坂になっているのに気がついた人もいると思う(気づかなかった?)が、行きが下りなら、帰り道は上りになるのは当然。そしてこの上り坂の斜度は40プロ(4%)と東京メトロでも最大のものだという。通常の地下鉄の坂が20プロ前後のものが多いなかでの40プロというのだから、その上りがいかにキツイかご理解いただけると思う。
上りの感想を参加者の女性に聞いてみたところ「景色が変わらないので、上り下りの感覚があんまり感じないです」、「足が疲れたような気もするんですが、2km近く歩いていますし。距離感覚もわからなくなっているので、不思議ですね」と話していた。さらにしばらく進むと再び四角いタイプのトンネルになり、出口となる空調・換気口へ到着。無事メガロポリスの地下を抜け出した。
地上に出ると、そこには東京メトロのスタッフの姿があり、参加者に記念品のプレゼントが行なわれていた。プレゼントの引き換え終了後は、併設の「東京メトロ展示室」を見学。展示室には副都心線の路線の模型や地下鉄80年の歴史年表、半蔵門線などの工事で使われたシールドマシンの模型などが展示されている。
こちらの施設は、だれでも見ることができるとのことなので、鉄人の皆さんは足を運んでみるとよいだろう。