株式会社デルは11月15日、都内で記者会見を開き、新世代サーバ6製品とサーバ監視ソフト1製品を発表した。これらの製品により同社のIT戦略「ITのシンプル化」をさらに推し進めていくという。
電源監視や管理機能、仮想化対応を強化し、ITのシンプル化に貢献
「IT環境において、顧客が抱えている問題は4つある。運用管理、熱・空調対策、搭載密度、セキュリティがそれにあたる。今回発表する新製品はそれらを解決するものだ」
会見に出席した、DELL Inc.アジア太平洋地域 エンタープライズ・プラットフォーム&ソリューション・マーケティング ディレクターのクレイグ・スラッタリー氏はこのように語った。
デルは同社のITに関するグローバル戦略として「ITのシンプル化」構想を発表している。ITインフラを“標準化”“統合”“自動化”の3つを推し進めることで、ITの生産性を向上させようというもの(関連記事)。本日発表されたサーバ製品6機種、サーバ管理ソフトは同社のその戦略に基づいたコンセプトを持つ。
今回発表されたサーバ製品は以下の6つ。
- Xeon X7300を搭載する4U4ソケットのハイエンドサーバ「PowerEdge R900」
- 大容量ストレージを備えた2ソケット/2Uサイズのラックサーバ「PowerEdge 2950 III」
- 高い拡張性を備える2ソケット/タワー型(5U)のタワーサーバ「PowerEdge 2900 III」
- 2ソケット/1Uサイズのラックサーバ「PowerEdge 1950 III」
- 1ソケット/1Uサイズのエントリーラックサーバ「PowerEdge R200」
- Opteron搭載の1ソケット/タワー型のSMB向けサーバ「PowerEdge T105」
6製品すべてでTPM1.2セキュリティチップの搭載やBIOSによる論理キーと物理キーの二重化によるデータの保護など、セキュリティ面を強化している。また、R200およびT105以外の4製品では、RAID6に対応したRAIDコントローラを搭載。また、PowerEdge 2950 III/1950 IIIでは10GBitイーサネットやiSCSIブートもサポートする。
また、サーバ管理ソフトとして「DELL OpenManage5.3」も合わせて発表された。サーバごとの消費ワット数やピーク時の電力消費量を確認できる「電源監視機能」や仮想化環境におけるゲストOSのリソース状況の確認機能、管理コンソールの集約などによって、全体的なシステム状況の把握を効率化させている。