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年賀状作成ソフト

レビュー:宛名職人Ver.15

2007年11月10日 03時23分更新

文● 倉田吉昭

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OS Xの作法に合わせてインターフェースを洗練


 「宛名職人Ver.15」は、ユーザーインターフェースも大幅に変わり、Macらしい操作性を持ったものになった。住所録モードでは、データベースの操作性がOS X標準の「アドレスブック」に近くなり、直感的に操作できる。

宛名職人Ver.15

個々のデータベースのカードは膨大な項目を追加できるが、折り畳んでシンプルな表示にできる。このあたりの操作性は「アドレスブック」に近い

また、データベース内の各レコードは、グループに自動登録されるほか、iTunesのプレイリスト感覚でグループ分けすることも可能だ。

宛名職人Ver.15

グループ分けにより印刷セットを複数作成できるため、宛先別にデータベースを個別に作成する必要がなくなる。「自宅宛」など自動登録されるグループが、あらかじめ用意されている

「グループ情報」のウィンドウ(左)で「裏面デザイン」(中)と「宛名デザイン」(右)を関連づけることもできるため、会社の同僚と上司、あるいは友人といった送り先ごとに裏面デザインを変えて印刷するのも簡単だ

OS Xの操作に慣れたユーザーには朗報だろう。

 なお、バージョン番号こそ連続しているが、プログラム的には過去のものとは完全別物となる。今回の検証はベータ版で行ったため、アドレスブックとのシンクロや印刷設定など、試せなかった機能もある。しかし、OS Xの環境が大きく変わっている中で、どこかで大幅に刷新する必要があったのは確か。大きなリスクを負いながらも、使い勝手とOS Xへの最適化の両面で大幅な改訂を断行したことは高く評価したい。


【Conclusion】
○  ユニバーサルバイナリー化により、インテルMacでのネイティブ動作実現。データのドラッグ&ドロップなど、Mac OSの標準的な流儀に対応した。

×  ソフト内で画像のトリミングやフィルター処理といったレタッチ処理が行えないため、このソフトだけで裏面作成を完結できないのは残念。

(MacPeople 2007年12月号より転載)


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