OS Xの作法に合わせてインターフェースを洗練
「宛名職人Ver.15」は、ユーザーインターフェースも大幅に変わり、Macらしい操作性を持ったものになった。住所録モードでは、データベースの操作性がOS X標準の「アドレスブック」に近くなり、直感的に操作できる。
また、データベース内の各レコードは、グループに自動登録されるほか、iTunesのプレイリスト感覚でグループ分けすることも可能だ。
OS Xの操作に慣れたユーザーには朗報だろう。
なお、バージョン番号こそ連続しているが、プログラム的には過去のものとは完全別物となる。今回の検証はベータ版で行ったため、アドレスブックとのシンクロや印刷設定など、試せなかった機能もある。しかし、OS Xの環境が大きく変わっている中で、どこかで大幅に刷新する必要があったのは確か。大きなリスクを負いながらも、使い勝手とOS Xへの最適化の両面で大幅な改訂を断行したことは高く評価したい。
【Conclusion】
○
ユニバーサルバイナリー化により、インテルMacでのネイティブ動作実現。データのドラッグ&ドロップなど、Mac OSの標準的な流儀に対応した。
×
ソフト内で画像のトリミングやフィルター処理といったレタッチ処理が行えないため、このソフトだけで裏面作成を完結できないのは残念。
(MacPeople 2007年12月号より転載)