このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Quad-Core World Tour イベントレポート Vol.1

米HP、米国のプライベートイベントで、Xeon 5400/5200対応ワークステーションを発表

2007年11月08日 23時35分更新

文● 編集部 小林 久

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米ヒューレット・パッカード社は7日(米国時間)、45nmプロセスの新型Xeonプロセッサーを搭載可能なワークステーションを発表した。中上位機種となる「HP xw6600 Workstation」および「HP xw8600 Workstation」の価格は1200ドル(約14万円)からで、12月中旬の出荷を予定。国内での販売も行なわれるが、価格/提供時期に関しては未定となっている。

xw6600とxw8600

写真中央がxw6600、右がxw8600。ともにクアッドコアのXeon 5400を2基搭載可能だが、HDDを搭載するベイの数など拡張性に違いがある



PenrynコアのXeon 5400×2基で8コアを実現


 今回発表されたワークステーションは合計3ライン。そのうちハイエンドのxw8600とミッドレンジのxw6600は、米インテル社が11月中旬に投入する新型CPU「Xeon 5400」(クアッドコア)と「Xeon 5200」(デュアルコア)シリーズを2つまで搭載できる。Xeon 5400/5200は、製造プロセスを従来の65nmより微細な45nmルールに変更した「Penryn」コアを採用。ダイサイズの縮小と低消費電力化を図ったサーバー/ワークステーション向けCPUとなる。

ペインティングモデル

会場に展示されていたペインティングモデル。米国では一般的に売られているものだという

 xw8600/6600では、2~3.16GHz(xw6600は3GHzまで)のクロック周波数が選べる。チップセットはともにIntel 5400。3D CADやCG、石油探査など高負荷な処理が求められる業界をターゲットにしている。

 マザーボード上にはPCI Express x16(2.0対応)のスロットが2つ搭載されており、NVIDIAのQuadro FX5600/FX4600など、2系統のディスプレー出力を備えたグラフィックスカードを組み合わせることで、最大4画面の出力が可能。また、

訂正とお詫び:掲載時SLI接続に対応する旨の記述がありましたが、対応しないという指摘がありましたので、記事本文を修正しました。(2008年2月20日)

 これ以外にも、メインメモリーを最大128GB(xw8600)/32GB(xw6600)。HDD容量も最大5TB(xw8600)/3TB(xw6600)に増やすなど 基本性能の強化を図った。

 なお、3ラインのうちローエンドに位置付けられる「HP xw4600 Workstation」は、Core 2 Quad/Duoシリーズの搭載が可能で、チップセットはIntel X38 Expressとなる。

ブレードワークステーション

ブレード型のワークステーション。データセンターのラックに収め、シンクライアントを使って操作する

 さらに、データセンターのラックに収納したブレードをシンクライアントで操作する「ブレード型ワークステーション」の新製品やNTSC比102%の広色域を持つ30インチの液晶ディスプレーも同時発表されている。

 これらの製品は米国サンフランシスコにあるWestinホテルで開催されたイベント「Quad-Core World Tour」の会場で、米国内外から集まった約50名のプレス関係者に公開された。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ