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著者インタビュー「キーパーソンのことば」 ― 第1回

日本語ブログは世界一!──浅井信雄に聞く「世界における日本の順位」

2007年11月13日 18時00分更新

文● 松本佳代子 語り●浅井信雄 写真●三井昌志

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浅井さん
浅井信雄氏。TBS系の情報番組「サンデーモーニング」にコメンテーターとして出演中なので、ご存知の方も多いはず

 近頃テレビや新聞でよく聞くニュースと言えば「値上げ」だ。カップ麺、ビール、焼酎など、どうやらこの先、生活必需品の値上げが続くようで、薄い財布がさらに薄くなるかと心配になる。

 原因はといえば、世界の小麦相場の高騰、バイオ燃料の需要拡大、中国などでの消費拡大が重なったせいらしい。最近ではこんな調子で、ずっと日本に住んでいても世界情勢が気になるシチュエーションが増えてきた。

 では、世界の国々と比べると、今の日本はどんな状況に置かれているのだろう? 日本のいいところ、悪いところは何だろうか?

 そんな素朴な疑問に答えてもらうべく、新書「日本の本当の順位」を著した国際政治学者・浅井信雄氏を直撃。「日本の本当の順位」は、「ブログ投稿数:1位」「IT投資マインド:最下位」「失業率:23位」といった、世界における日本の順位を示したランキングに対して、浅井氏が鋭いコメントを付けていく内容になっている。今回、書籍内のランキングをいくつか引用して、日本の順位の理由を聞いた。



【ランキングその1】ブログ投稿数:1位


言語別によるブログへの投稿数 言語別によるブログへの投稿数(米テクノラティ社「State of the Blogosphere, April 2007」より)

 日本語は日本でしか使用されていないにもかかわらず、世界中のブログで日本語の割合は37%にもなる。2位の英語36%の使われている国の多さを考えたら、驚異的な投稿数だ。

 「ブログの内容を見ると、独り言やつぶやきのような、誰にもぶつけられない不満を書いて、うっぷんを晴らしているという感じ。日本語の読める日本人が読んでも『これじゃ参考にならない』という内容が多い。それで投稿数が1位だから、異常だよね」と、浅井氏はバッサリ。

 そもそもブログが日本に入ってきた当初「ウェブ上の日記」と紹介されたことにも原因があるのかも。

 「元々、日本人は知らない人とコミュニケーションを取るのが苦手。『沈黙は金』という諺まであるように積極的にしゃべろうとしない。米国は逆で、黙っているとバカだと思われる。他民族が集まっているから、自分のことを相手に伝えないとうまくやっていけないんですよ」

 浅井氏も元々寡黙なタイプだったが、米国滞在中に数々のパーティで馴らして、知らない人とでも理解しあうのが得意になったという。今では、温泉で出合った老人たちとのぼせるまで話し込んだり、中国人民解放軍と同席したパーティでは(美人)女性軍人と語り合ったりと、日々交流を広めている。

 インターネットのブログで手軽に情報が得られる時代でも、生のコミュニケーションで得られる話はやっぱり貴重なのだ。


(次ページに続く)

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