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IPv6に進路を取れ! 第1回

日本を代表するhackerが逝去

「IPv6」の守護者、萩野純一郎氏を振り返る──彼が残した最後の記事

2007年11月07日 21時08分更新

文● 白屋麻、編集部

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【特別付録】IPv4枯渇はすぐそこに! 今すぐ知りたいIPv6 Q&A

 
ネットワークマガジン 

10月24日発売の弊社刊「ネットワークマガジン 2007年12月号」にて、萩野氏は「今すぐ知りたい IPv6 Q&A」という記事を執筆された。今回、特別付録としてその記事をPDF書類で公開する

 IPv4アドレスが枯渇してからでは間に合わない。今すぐ知っておきたいIPv6の基本知識をQ&A形式で紹介しよう。


【Q1】IPv6なんていらないでしょ?

 

 アジア太平洋地域のIPアドレスを管理するAPNIC(Asia Pacific Net work Information Centre)のジェフ・ヒューストン氏らが発表した統計に基づく予測によれば、2010年前後にはIPv4アドレスの新規割り当ては世界的に不可能になる。IPv4アドレス割り当てのおおもとであるIANAの新規割り当て用在庫が枯渇するためだ。

 また、インターネット技術を今後世界中に浸透させるにもIPv6が必須だ。世界人口は現在およそ60億人だが、IPv4のアドレスは43億しか確保できない。さらに、IPアドレス利用効率が低いため、IPv4で利用できるアドレスは数億かそれ以下しかない。

 先進国では、携帯電話やHDDレコーダ、会社と家庭のPC、カーナビなどインターネット接続されたデバイスが1人あたり10かそれ以上ある。現在インターネットに接続されていない国々もまだまだ存在するが、これらの人々にも同じ条件でIPアドレスを提供するには、600億かそれ以上のIPアドレスを確保する必要がある。それができないIPv4アドレスを使い続けることは、不公平なデジタルデバイドの原因となる。

 

*続きはこちらのPDFファイル(8ページ、約680KB)で読めます。

 

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