[東京 25日 ロイター] ソニー< 6758.T >は25日、2008年3月期の連結業績(米国会計基準)見通しを上方修正し、営業利益見込み(従来は4400億円)を4500億円に引き上げた。デジタルカメラやパソコンなど主力の電機事業の好調などが寄与するという。この営業利益見通しは、ロイターエスティメーツにおける主要アナリスト21人の予測平均値4314億円を上回った。
このほか、売上高を8兆9800億円(従来予想は8兆7800億円)に、税引き前利益を5000億円(同4200億円)に、純利益を3300億円(同3200億円)にそれぞれ引き上げた。
金融子会社のソニーフィナンシャルホールディングス< 8729 >が10月、東証に上場したことに伴い、税引き前利益で約750億円、純利益で約110億円の利益増加要因が加わることも上方修正の要因。
07年度上期では、ビデオカメラや放送用機器も好調だった。一方、戦略商品の液晶テレビは、価格下落の影響などで上期は赤字。会見した大根田伸行執行役は「液晶テレビの春モデルはラインアップが弱かった」と説明。下期はフルハイビジョン型の商品ラインアップを強化し、「マーケットに受け入れられるだろうとみている。米国や日本でシェアが4―5%上がっているし、競争力のある商品となった」と強調した。液晶テレビの年間販売数は従来計画通り1000万台としている。
液晶テレビの価格下落については「小型で年率20―25%、大型で25%―30%くらい。年間の見通しはあまり変わっていない」と語った。下期にはブラウン管を含めたテレビ事業全体の黒字化を見込むが、「年間でテレビ全体の黒字化は難しい」(大根田執行役)としている。サブプライム(信用度の低い個人向け住宅融資)問題をきっかけとした米国経済の悪化懸念については、「現段階では米国のビジネスを大きく修正するような状況ではない」(同)との説明だ。
家庭用ゲーム機の「プレイステーション(PS)3」が低迷するゲーム事業は07年度上期に1200億円強の赤字となった。販売の伸び悩みに加え、製造コストが販売価格を上回る逆ざやが続いているため。ただ、ゲーム事業の損失は上期に大きく計上したとして、「下期は収支均衡以上をみている」(同)という。07年度のPS3の販売計画1100万台は変更していない。
07年7―9月期の連結業績は売上高が前年同期比12.3%増の2兆0830億円、営業利益は905億円(前年同期は208億円の赤字)、税引き前利益は879億円(同261億円の赤字)、純利益は同43倍の737億円だった。売上高と純利益はそれぞれ第2・四半期としては過去最高だった。7―9月期の営業利益には旧本社跡地の一部の売却益607億円が含まれている。
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