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パノラマ写真作成ソフト

レビュー:ArcSoft Panorama Maker 4 Pro

2007年10月20日 00時01分更新

文● 倉田吉昭

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その場にいるかのような感覚を味わえるVR出力


 本ソフトではパノラマ画像を「QuickTime VR」と「PTViewer」形式で出力できる。後者ではHTMLファイルとJPEG画像、再生専用のJavaアプレットが書き出される。どちらも見栄えなどに大差はないが、ウェブに公開する場合、WindowsやUNIX系OSのユーザーのことを考えて、プラグインのいらないPTViewer形式のほうが汎用性が高いだろう。なお、評価版ではFlash形式で出力できなかったが、販売元によると製品版ではサポートする予定とのことだ。

ArcSoft Panorama Maker 4 Pro

最新版のJava環境をインストールしてあればHTMLを開くとPTViewer形式のパノラマ写真を操作できる(作例は下記「関連サイト」参照)。うまく閲覧できない場合は米サン・マイクロシステムズ社製のJava実行環境を組み込んでみよう。Windows用は同社ウェブサイト、OS X用はアップルのウェブサイトから入手できる。なお、360度未満の画像も認識してしまうため、回転角や画像のつながりがおかしくなることもある

 VR出力は360度撮影時を前提としており、それ以下の角度で撮影した場合でもVRになってしまうのは残念だ。


【Conclusion】
○  色みの異なる画像でも、自動できれいに補正して結合してくれる。縦/横いずれかだけでなく、両方向に結合した大きなパノラマ写真作りも可能。

×  QuickTime VRムービーの作成では360度ムービーしか指定できず、ムービー中にリンクなども設定できない。iPhotoとの連携機能がないのも残念。

(MacPeople 2007年11月号より転載)

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