まず買うべきアクセサリーは?
── レンズシステムやアクセサリーの豊富さもD300の魅力になると思います。D300を買われたお客さんにお勧めしたいアクセサリーを教えてください。
中村 そうですね……。まずは、VR(光学式手ぶれ補正機構)付きの「AF-S DX VR Zoom Nikkor ED18-200mm F3.5-5.6G(IF)」に、外付けのバッテリーパックを付けていただくのが最高のお勧めかと思います。
レンズをもう一本と言うことであれば、「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G」あたりがいいと思いますね。焦点距離はダブりますが、使用目的は変わってきます。運動会などを撮るなら70-300mmのほうがいいと思います。これにD300のシーン認識を組み合わせれば、最高の記念撮影が撮れると。報道関係の方でも、結構この組み合わせで使われている場合が多いんですよね。
あとは、105mmのマクロレンズ「AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)」も面白いと思います。レンズ内補正のVRはファインダー内の像がぶれないので、非常に細かい被写体をとらえやすいという特徴があります。ライブビューなどと組み合わせて、昆虫などを撮影すると面白いですね。
── 35mmぐらいの明るい単焦点レンズ(実効焦点距離56mm)なども欲しいですね。以前「Ai Nikkor 45mm F2.8P」というパンケーキレンズがあったと思うんですが。
中村 これも非常にご要望は多いですね。ニーズが高いことは認識しています。
── 最後にメッセージをいただけますか。
中村 ニコンとしては、D3とD300を同時発売としたことに大きな意味を込めています。これは、DX、FX両方のフォーマットを今後とも大事にしていくことの表明でもあります。今後の展開としては、FXとDXの差別なく楽しんでいただければなと考えています。ぜひ両方をお試しください。
檜垣 今回は話が出なかったのですが、圧電素子で振動させるゴミ取りに関してもニコンとしては初めての機能ですのでご注目ください。
渡部 ニコンのカメラはこれ以外にもローパスフィルターの距離をとって、絞り込まなければゴミが写りこみにくくする仕組みや、帯電防止フィルターといった仕組みも設けています。コーティング関係などにも積極的に取り組んできました。これに振動によるゴミを落とす機能が追加された形になりますね。
── ありがとうございました。