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ここが変わったWindows Vista 100連発! 第65回

ダウンロードファイルの実行時に署名の有無が確認されるようになった

2007年10月17日 10時00分更新

文● 柳谷智宣 アバンギャルド

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Windows XPで、ダウンロードファイルを実行した時の警告ダイアログ

Windows XPで、ダウンロードファイルを実行した時の警告ダイアログ。発行元が不明ということは表示されているが、警告の意味が分かりにくい。「実行」をクリックすれば、インストールできる

Windows Vistaでは従来の確認ダイアログに加え、UACによる警告も表示される

Windows Vistaでは従来の確認ダイアログに加え、UACによる警告も表示される。警告の意味や「許可」「キャンセル」の例文も分かりやすく改善されている

この機能はWindows Vistaの全エディション(Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimate)でお使いいただけます。

 Windows XPではセキュリティー強化の一環として、インターネットからダウンロードしたファイルを実行しようとすると、「セキュリティの警告」ダイアログが表示されていた。Windows Vistaではこれに加えて、ユーザーアカウント制御(UAC)機能による“プログラムを実行する際のチェック”が必要になった。「発行元によるデジタル署名」が確認できないプログラムの場合は、さらに厳重な警告ダイアログが表示されるようになっている。

 ダウンロードしたファイルを実行する際は、悪意のあるプログラムを実行しないように「セキュリティの警告」ダイアログが開く。VistaのダイアログもXPの時と同様のメッセージが表示され、「実行」と「キャンセル」が選べる。ただし、Vistaの場合はこれに加えて、UACによるチェックも実行されるようになっている。

 プログラムファイルに署名がある場合は、従来と同じ確認画面が開く。標準アカウントでログオンしているならパスワードを入力、管理者アカウントなら「続行」をクリックすればいい。署名がない場合は、黄色い色の目立つダイアログが開く。実行ファイルの提供元が信用できる場合は「許可」をクリックすればいい。

実行ファイルに署名がある場合は、発行元が表示され、従来と同じ確認ダイアログが開く

実行ファイルに署名がある場合は、発行元が表示され、従来と同じ確認ダイアログが開く

実行ファイルに署名がない場合は、管理者アカウントでもプログラムの実行を許可する手順が必要になる

実行ファイルに署名がない場合は、管理者アカウントでもプログラムの実行を許可する手順が必要になる

 悪意のあるプログラムを誤って実行する可能性を減らせるので初心者には助かる機能だが、頻繁にオンラインソフトをインストールするような中上級者には面倒な作業とも言える。その場合は、プログラムファイルを実行する際の確認画面を非表示にできる。これにより、手順の数を減らすことが可能だ。

「この種類のファイルであれば常に警告する」のチェックを外す

表示されるダイアログの数を減らすなら、セキュリティの警告ダイアログで「この種類のファイルであれば常に警告する」のチェックを外す

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