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デル、外付け型地デジチューナーなど周辺機器4製品を発表

2007年10月11日 18時49分更新

文● 編集部 小西利明

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 デル(株)は11日、USB接続タイプの外付け地上デジタル放送チューナー「MonsterTV HDU」を、同社のノート/デスクトップパソコン専用周辺機器としてバンドル販売することを発表した。また同時に、ウェブカメラ内蔵の22インチワイド液晶ディスプレー「SP2208WFP」、A4インクジェット複合機「オールインワンプリンタ948」なども発表した。

外付けチューナーで地デジ視聴&録画を実現

USB接続型地上デジタル放送チューナー「MonsterTV HDU」で地上デジタル放送を表示している「Inspiron 1420」

USB接続型地上デジタル放送チューナー「MonsterTV HDU」で地上デジタル放送を表示している「Inspiron 1420」

 今回発表されたMonsterTV HDUは、(株)エスケイネットが製造するUSB接続型地上デジタル放送チューナーをデルがOEM供給を受けて、デルのパソコン専用の周辺機器として提供するというものだ。あくまでパソコン注文時に同時購入する専用機器として販売され、単品での販売は行なわれない(将来の可能性は検討されている)。仮にMonsterTV HDU単体(および関連ソフトウェア)をほかのパソコンに導入しても、セットとなるパソコン本体と紐づけられているので視聴や録画は行なえない。

「MonsterTV HDU」

「MonsterTV HDU」。サイズは手のひらサイズで、ICカードリーダーといった雰囲気

 USB接続タイプの地上デジタル放送チューナーは、(株)日立製作所の“Prius Note”(プリウスノート)シリーズの付属品に採用された例があったが、Prius Noteの付属チューナーは、番組をパソコン上で視聴する場合は、映像の解像度がSD品質に自動変換されていた。しかしMonsterTV HDUの場合はハイビジョン品質のままデジタル放送が表示可能だ。ディスプレーがフルHD解像度(1920×1080ドット)以上でHDMI入力(またはHDCP対応のDVI入力)によって接続されていれば、フルHD解像度での表示もできる。同日行なわれた発表会でのデモ機で確認したところ、映像表示中のCPU負荷は、Core 2 Duo T7500(2.20GHz)で25~50%程度であった。

 チューナーユニット自体は非常に小さく、B-CASカードより一回り大きい程度のサイズ(幅98×奥行き70×高さ15mm)しかない。そのため“ポータブル地上デジタルチューナー”と称している。ユニット前面には赤外線の受光部があり、付属の赤外線リモコンでテレビ視聴時のチャンネル操作などが行なえる。なお、視聴アプリケーションはデータ放送には対応しておらず、リモコンにもデータ放送操作用のボタン類(dボタンなど)はない。

MonsterTV HDUの各部

MonsterTV HDUの各部

付属アプリケーションの操作部

付属アプリケーションの操作部

 MonsterTV HDUでは、地上デジタル放送番組の視聴や録画、予約録画、録画番組の再生などを行なえる。録画番組は録画したパソコンにセットのチューナーが接続された状態でなければ再生できない。当然ながら、録画番組のデータをほかのパソコンに持ち込んでも再生はできない。また、再生可能な形式での記録型光ディスクへの書き込み等もできない。

 販売形態は、同社のノートパソコン「Inspiron 1420/1520/1720」「XPS M1330」(関連記事1)またはデスクトップパソコン「Inspiron 530/531」(関連記事2)とのセット販売のみ。BTO時の構成も、地上デジタル放送視聴が可能な性能を有する構成に限定される。販売開始は16日から。

 また、(株)ビックカメラの22店舗および、通販サイト「ビックカメラ.com」では、MonsterTV HDUをバンドルしたノートパソコン3製品を「地デジパッケージ」と称して13日から先行販売する。対象となる製品は、Inspiron 1520/1720とXPS M1330。予定価格はそれぞれ17万9800円、21万9800円、20万4800円。


ウェブカメラ付き22インチワイド液晶ディスプレー


 同日に、22インチワイドサイズの液晶ディスプレー「SP2208WFP」と、24インチワイドサイズ液晶ディスプレー「E248WFP」が発表された。

22インチワイド液晶ディスプレー「SP2208WFP」

ウェブカメラを内蔵した22インチワイド液晶ディスプレー「SP2208WFP」

 SP2208WFPは多機能・高画質を指向した、同社の液晶ディスプレーラインナップでは上位に位置づけられる製品である。液晶ディスプレーの上部に200万画素のウェブカメラとマイクを内蔵しており、ビデオチャット用カメラとして使える。さらに、付属ソフト「Dell WebCam Software」を使っての写真・動画撮影や、インターネット経由で撮影画像の表示が可能な監視カメラとしても利用できる。

 解像度は1680×1050ドット。画質の良さを売りとしており、NTSC比92%の色再現性と、2000:1(ダイナミックコントラスト比)の高コントラスト比を誇る。輝度は300cd/m2、応答速度は2ms(灰色~灰色)。映像入力端子には、HDMI、DVI-D(HDCP対応)、アナログRGB(ミニD-sub 15ピン)をそれぞれ1系統備える。4ポートのUSBハブ機能も持つ。

 本体サイズは幅512.8×奥行き146.9×高さ425.2mmで、重量は6.6kg。価格は5万9800円で、本日から販売を開始している。

24インチワイド液晶ディスプレー「E248WFP」

低価格な24インチワイド液晶ディスプレー「E248WFP」

 もう一方のE248WFPは、価格性能比を重視した製品に位置づけられる。24インチワイドサイズ、解像度1920×1200ドットの大型・大画面ディスプレーでありながら、6万8800円という低価格が魅力となっている。

 採用するパネルは、NTSC比92%の色再現性を備えており、コントラスト比1000:1(ダイナミックコントラスト比)、輝度400cd/m2の性能を持つ。ウェブカメラやUSBハブ機能は持たない。映像入力端子には、DVI-D(HDCP対応)、アナログRGB(ミニD-sub 15ピン)をそれぞれ1系統備える。

 本体サイズは幅559.7×奥行き172.0×高さ436.3mmで、重量は6.8kg。販売開始は23日から。

オールインワンプリンタ948

「オールインワンプリンタ948」

「オールインワンプリンタ948」

 同日発表された「オールインワンプリンタ948」は、SOHO・小規模ビジネスユーザーを主な対象としたA4カラーインクジェット複合機である。カラープリンター、スキャナー、コピー、ファクスの機能を備える。価格は1万8800円

 従来機種の「オールインワンプリンタ946」と比べて、印刷/コピー速度が高速化(カラー印刷が1分19枚から1分25枚に)されたほか、自動両面印刷機能を標準搭載した。対応する用紙サイズは最大でA4。給紙枚数は普通紙100枚、ADFに25枚。

 本体前面にメモリーカードスロットを2つ備えており、SDメモリーカード/xDピクチャーカード/MMC/メモリースティック(PRO、デュオ対応)/CFに記録された画像のダイレクト印刷が可能である。前面にはPictBridge接続用のUSB端子も持つ。また、背面にある専用スロットに別売りのIEEE 802.11b/g対応無線LANアダプター(7980円)を装着することで、ワイヤレスによるネットワーク印刷にも対応する。

948の背面。写真中央の黒いアンテナが付いた出っ張り部分が、オプションの無線LANアダプター

948の背面。写真中央の黒いアンテナが付いた出っ張り部分が、オプションの無線LANアダプター

 本体サイズは幅458×奥行き350×高さ205mmで、重量は6.6kg。対応OSはWindows Vista/XP/2000。販売開始は30日。

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