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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 第9回

約900人の墓巡礼から「ジョジョ立ち」まで──熱すぎる管理人の「芸術愛」に触れろ!

2007年10月15日 17時23分更新

文● 古田雄介

「ジョジョ立ち」も、人間賛歌において芸術と同列!


── 最近は、「ジョジョ立ち」目当てでジャンパラを訪れる人が多いと聞きました。

カジポン そうですね。でも、あれはもともとプライベートなコンテンツだったんですよ。仲間内で部屋を借りて、ジョジョ立ちの練習をしたのが始まりなんです。それを内輪向けに公開しただけで、誰も見るとは思っていなかった。

 ところが、有名サイトに色々紹介されて、次第にアクセス数が増えていきました。おかげさまで、作者の荒木先生にもお会いすることができて、もう涙流しましたよ。


── ちなみに、芸術を扱うジャンパラとして、「ジョジョ・コーナー」は別コンセプトのコンテンツという位置づけですか?

カジポン いや、他と同列ですよ。ジョジョ立ちを通して、人間の生物としての美しさを追求しているという意味でアートパフォーマンスだと思っています。ポージングには、魂レベルで「人間賛歌」を練り込んでいます。

ジョジョ立ちコーナー鬼教官
「現代用語の基礎知識」に掲載されるほど有名になった「ジョジョ立ち」。カジポン氏の同志である鬼教官氏(写真右中央)の美しいフォームに要注目

── なるほど。では「イケメンズ」コーナーで紹介している仏像も、人間の美しさという意味で扱われているわけですか?

カジポン いや、あれは仏師たちが「救いになって欲しい」という祈りを込めて彫り上げた、その想いに胸を打たれているんです。いい仏像は、見ている人が慈愛に包まれます。この気持ちは宗派を問わず、誰にでも感じられるものだと思うんですよ。そういう意味で、マリア像とかとも共通していますね。作り手の誠実さに感動します。


── 一方で、例えばゴッホは陰鬱な感情を込めた作品が多いですよね。そういうマイナスの感情も尊重しますか?

カジポン もちろん、大切です。ゴッホには世界がそのように見えたんですよ。自分だって、精神状態が不安定なときは世界が歪んで見えるんだから、人ごとじゃない。人間が表現しうる感情が込められているものは、やはり心が動かされてしまう。


── その感動の先が、作品ではなく、それを作った人に向かうわけですか?

カジポン ですね。「ベートーベンの曲でどれが一番好き?」って聞かれたときに、「第九が一番好きだけど、ほかのも好き。何よりべートーベン本人が好きなんだ」っていうんですよ。だから、作品ではなく作者に感謝を伝えるためにお墓へ行くわけです。


── 最後に。ジャンパラはまだ未完成だとおっしゃっていますが、いつ完成するんですか?

カジポン 一応10年後を目標にしています。現在の2~3倍の分量になっていると思います。


── それは扱う芸術の分野が増えているということでしょうか? それとも、現在のコーナーの拡充ですか?

カジポン 両方ですね。こうしている間にも、新しい作品が作られているんで、大変ですよ。合唱が聞こえてきますからね、「早く観ろ」「早く読め」「早く聴け」と(笑)。

カジポン氏の部屋
お墓巡礼中の海外で購入したというベートーベンの胸像とカジポン氏。部屋中の壁に書籍やCDが溢れていた

古田さん

筆者紹介──古田雄介


建設現場と葬儀業を経てデジタル&サブカルライターに転身。デジタルと言いつつ、“古田雄介の週末アキバPick UP!”(ITmedia)など、足で稼ぐ記事が多い。当連載では、大好きなサイトの管理人さんに直接会える喜びを堪能しています。自ブログは“古田雄介のブログ”。



*次回は10月29日掲載予定



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