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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 ― 第1回

両手で優しく使って「iPhone」

2007年10月18日 17時52分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

付属のイヤホンで通話する


 僕は9月に訪れたニューヨークの街中で、たくさんのiPhoneユーザーとすれ違った。もちろん通話中だった人も大勢いたのだが、その中で誰一人として手でiPhoneを持って通話している人はいなかったのだ。これはちょっと驚きであった。

 彼らがどうやって話しているかといえば、付属のヘッドホンを使っている。iPhoneユーザーかどうかは、イヤホンを注意深く観察すればすぐにわかる。iPodと同じような白いイヤホンのケーブルの中腹に、マイクの白い筒がついていればiPhoneを使っている証拠だ。

 米国ではハンズフリーが普及しているため、片耳にBluetoothヘッドセットを付けている人をそこら中で見かける。だから町中で電話機を耳に付けずに話していても、周囲の人はそんなに気にしない。しかしそんな米国でも、両耳にイヤホンをはめたまま喋っているiPhoneユーザーは不思議な光景に映るようだ。

 とにかく彼らにとっても、iPhoneは片手でホールドしにくいことに変わりないらしい。



両手で快適なキーボード入力


 そのかわり、両手が使えるときのiPhoneの操作性は素晴らしい。

 両手でホールドするのに程良い幅と薄さは、特にバーチャルキーボードを操作するときに威力を発揮する。さらにiPhoneのバーチャルキーボードが優れているのは、キー入力時にタイプミスした場合、正しいと思われる単語の候補を素早く表示してくれる点だ。一般にバーチャルキーボードは「使いにくそう」と思われているが、この両手での持ちやすさと自動補正機能のおかげで、どんどん入力していける。

 タッチタイプもそう難しくなく、同じスマートフォンの「BlackBerry」や「Sidekick」に比べても、明らかに早く文字入力できるのだ。

「BlackBerry」「Sidekick」
「BlackBerry」「Sidekick」

 2008年以降アジアに導入される予定のiPhone。iPod touchが先行発売された日本のユーザーなら、マルチタッチインターフェースに驚くことなく、自分の手になじむケータイかどうかをしっかり判断して選んでみてほしい。発売されてすぐに傷だらけのiPhoneが街中にあふれているなんて、イヤですからね。


松村さん

筆者紹介──松村太郎


ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性について探求している。自身のブログはTAROSITE.NET



*次回は10月25日掲載予定



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