オーディオテクニカ(株)は4日、東京の千代田区の本社で、この秋発売されるヘッドホンおよびiPod関連周辺機器などを一堂に紹介する発表会を開催した。
カナル(耳栓)式ヘッドホンとしては、同社初のノイズキャンセリング機能搭載モデルや、「ATH-CK9」の上位機となるハイエンドカナル型ヘッドホンなどポータブルオーディオ向けの製品、ハイエンドワイヤレスヘッドホンなどが見所。11月22日から順次出荷する。
ついにカナル型のNCヘッドホンが登場
2008年春の発売を予定している「ATH-ANC3」は、今年2月に発売されたオーバーイヤータイプの新製品「Quiet Comfort ATH-ANC7」に続く、同社ノイズキャンセリングヘッドホンの第2弾。
ドライバーはダイナミック型(ダイレクトマウント型)で12.5mm口径の新開発ユニット。周囲の雑音をハウジング部分に設けたマイクで集め、逆位相の波で打ち消す「アクティブノイズリダクション回路」は新設計。環境ノイズを85%低減できる性能の高さをうたう。
キャンセリング回路を収めたコントロールボックスは、ケーブルの途中に設けてあり、電源のオン/オフに加え、NC回路をオフにして周囲の音を聞けるモニターボタンも備えている。
価格など詳細は未定だが、1万円程度の実売価格になる見込みだという。会場ではブラックとホワイトの2モデルが展示されていた。
また、カナル型ヘッドホンにはノイズキャンセリング機能を廃した「ATH-CKM50」というモデルも投入される。
ATH-ANC3同様12.5mm口径のダイレクトマウントユニットを採用しており、感度は104dB/mW。再生周波数帯域は5Hz~24kHz。インピーダンスは6Ω。色はブラック、レッド、ホワイトの3色を用意する。価格は6300円で、11月22日の発売。
二つのユニットを搭載したハイエンドモデル
カナル型としては同社最上位機種となる「ATH-CK10」は、繊細な表現が可能なバランスドアーマチュアタイプのユニットを低域/高域用に2つ備えた製品。ドライバーユニットを収納するハウジング部分には高輝度ステンレスを採用するなど、質感の高さにもこだわっている。
感度は107dB/mWで、再生周波数帯域は20Hz~15kHz。インピーダンスは55Ω。コードを除いた本体の重量は約4g。価格は3万7800円で、発売は12月14日。本体には大中小3種類のイヤーピースやキャリングポーチが付属する。