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AC100V電源でも動く! 中小規模システム向けブレードサーバ「HP BladeSystem c3000」

2007年10月23日 17時01分更新

文● アスキービジネス編集部

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ビジネスにおけるITの重要性が大きくなる中で、注目されているのがITシステムをいかに効率的に集約し、保守・運用を容易にしていくかという問題。複数のサーバを1台の筐体に収めることで、高度な管理機能と高い集積率を持ち、それらの問題を解決できるITシステムが「HP BladeSystem c3000」だ。とりわけ、中小規模のシステムに最適とされるこの製品の魅力を見ていこう。


中小規模のシステムに最適なコンパクトなブレードサーバ


日本ヒューレット・パッカード「HP BladeSystem c3000」

日本ヒューレット・パッカード「HP BladeSystem c3000」

 ブレードサーバはエンクロージャと呼ばれる筐体に板状のコンパクトなサーバを多数搭載して、高い集積率と管理の容易さを実現している。ITシステムの高度化によって、大型化・複雑化しがちなITシステムをいかに効率よく運用・維持していくかが問われている状況の中で、注目を浴びている。

 しかし、従来のブレードサーバは多数のサーバをまとめることを前提としているため、ある程度大規模なシステムを持つ大企業以外は導入が難しかった。

 そのような状況の中、中堅・中小企業に向けに、コンパクトなブレードサーバとして登場したのが日本ヒューレット・パッカードの「HP BladeSystem c3000」(以下、c3000)である。


AC100V電源に対応し普通の部屋でも使える


ストレージ機能を持つブレードが搭載できるのもc3000の大きな特徴。写真は「All-in-One SB600cストレージブレード」

ストレージ機能を持つブレードが搭載できるのもc3000の大きな特徴。写真は「All-in-One SB600cストレージブレード」

 このc3000は幅485mm×高さ265mm×奥行き835mmという、いわゆる6Uサイズの筐体ながら、ブレードを最大で8台搭載できる。巨大なサーバラックを用意する必要ももちろんないが、タワー型サーバ8台を設置することに比べても、63%の省スペース化が可能になる。

 また、HPのブレードシステムにしかないメリットとして、サーバ以外のストレージやバックアップ用のテープドライブ、ネットワークスイッチなども搭載できる。そのため、単にサーバを統合するだけでなく、ITシステムまるごとをコンパクトなc3000に統合できるのも特徴だ。

 さらに、企業がブレードの導入を断念する理由として、ブレードサーバの動作にAC200V電源を必要とすることがよく指摘される。これを解消するために、c3000では新開発の高効率電源を搭載して、AC100V電源に対応。サーバ用の特殊な電源環境を用意しなくても利用できるのだ。


豊富な管理機能で運用効率もアップ


各サーバの管理はPCのWebブラウザから行なえる。管理性の高さもブレードサーバの魅力の1つだ

各サーバの管理はPCのWebブラウザから行なえる。管理性の高さもブレードサーバの魅力の1つだ

 管理のしやすさもc3000の特長となっている。エンクロージャ前面には液晶画面が備えられ、各サーバの状態が確認でき、トラブルの際には解決方法も表示される。

 また、ネットワーク経由でのサーバ管理にも標準で対応し、クライアントPCのWebブラウザから各サーバの各種設定や操作がすべて可能だ。サーバごとにキーボードやマウス、モニタなどを揃える必要もないため、1台のPC上から集中管理できるため、管理効率も非常に高くなる。

 c3000は、これまでのブレードが抱えていた導入の難しさを解消し、サーバの設置スペースや管理面で大きな効率化が図れる。中小規模のシステムのリプレイスを検討するなら、頭に入れておきたい1台である。

 なお、HPでは2007年12月28日まで『ブレードを始めよう!<BLADE3.0 compact>キャンペーン』を実施している。c3000にサーバブレードと動作に必要なオプションを加えた、最小構成セットが50万円(税抜)から購入できる。

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