このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

独立すれば、キラリと光る SEのための起業塾 第11回

第11回 不確実を確実へと転換! ビジネスに必須のリスクマネジメントとは

2007年10月09日 11時15分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

独立すれば、キラリと光る SEのための起業塾

年功序列社会が崩壊し、1円起業が恒常化した現在、「起業」という働き方への注目が高まっています。SEとして、会社に残るのも一つの道ですが、起業という選択肢もあるのです。では、どうすれば起業できるのか。起業したその先は何を目指していけばいいのか。本連載では、SEのための起業成功法について、考えていきます。

リスクマネジメントとは、良好な航海のための技術と手法

   「起業にリスクはつきもの」とよく言われます。なんとなく頭の中でイメージしていても、具体的にリスクの種類と内容がすぐに浮かばないのではないでしょうか?

 そこで今回は、起業家にとってのリスクとは何か、リスクを回避するためにはどうしたらよいのかを考えていきたいと思います。

   まず「リスク」という言葉ですが、語源は「絶壁の間を船で進む」という意味であり、もともとは航海術における危機回避を指していたようです。つまり船を操縦するスキルに長けることや、海図や羅針盤を駆使しながらコントロールしていくというイメージなのでしょう。

 次に「マネジメント」ですが、一般的には操縦、経営、管理をするという意味ですが、口語として「折り合いをつけてなんとかやっていく」という意味もあるそうです。どんな相手とも、なるべくうまく付き合っていくように創意工夫をするという、そんなイメージでしょうか。

 企業経営は航海と同じようなものです。そもそも経営自体が未来という大海原へ船出をすることであり、未来は予測不可能なことの連続です。それをさまざまな技術や手法によって、不確実なことを確実なことに転換し乗り越えていく、それが「リスクマネジメント」と言えます。

起業家にとってのリスクとは?

 さて、起業家にとってのリスクの種類にはどういったものがあるか、改めて考えてみましょう。

●取引先や得意先倒産のリスク
 起業した当初は、一般的に資金が潤沢にあるとは言えません。したがって、得意先や取引先などの企業が倒産した場合には、大きな影響を受けやすく、連鎖倒産につながる恐れがあります。

●運転資金不足のリスク
 起業家が新規事業に参入する時期には、自社の体力以上の過大な投資をしてしまうことがあります。成長が鈍化したときに、急に運転資金が悪化する危険があります。

●従業員の不正によるリスク
 従業員の不正によって企業が倒産に追い込まれるケースあります。個人情報の流出、社内資料の流出など、従業員管理への甘さが経営危機につながります。

 では、これらのリスクの種類に対して、どうマネジメントしていったらいいかを考えていきましょう。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ