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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第9回

ユニークな職務経歴書で勝負! 塾講師、結婚後の再就職、さまざまなキャリアを経て天職Web制作へ

2006年09月07日 00時00分更新

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茂木由紀子さん(33)オムロン エンタテインメント株式会社 モバイル事業部  コンテンツ部ディレクター

茂木由紀子さん(33)
オムロン エンタテインメント株式会社
モバイル事業部
コンテンツ部ディレクター

携帯電話向けサイトの開発などを行なうオムロン エンタテインメントで、コンテンツ部ディレクターを務める茂木由紀子さん(33)。長い間“自分がしたい仕事”を模索した結果、20代後半にIT業界へ転職した。年齢や口下手というハンデを乗り越えて転職成功を果たした彼女が実践した、個性的なアピール方法とは何か。

茂木由紀子さんの転職成功のポイント
・フローチャート型の職務経歴書で、スキルや経験をどう生かそうとしているのかをアピールした
・口下手でアガリ症という弱点を、面接シミュレーションなどで克服した
・面接の場で、資料を使い自分の考え方をプレゼンテーションした

さまざまな仕事をしながら将来を模索し
ついに“自分がしたい仕事”を発見

 福岡県の国立大学で心理学を学んでいた茂木さんは、教職課程を履修していたことから「何となく」同県内の学習塾に就職。2年後、同学習塾の経営悪化にともなって転職を考え、派遣社員として商社の経理部で働くことになった。自分がどんな仕事をしたいのかは見えていなかったが、まずは一般的な企業で働くのに必要なスキルや社会ルールを学ぼうと考えたからだ。また、心理カウンセラーの資格を取得するための勉強も開始。学生時代から好きだった分野の仕事ができたら楽しいのではと思ったからだ。1年後、心理カウンセラーの資格を取得した茂木さんは、派遣社員の契約期間満了を期に転職活動を開始し、心療内科医院に就職することができた。

「転職活動では、心理カウンセラーの資格を有していることに加え、この1年で培った事務職のスキル──Word、Excel、PowerPointなどを使って社内・社外文書を日常的に作成してきたことをアピールしました。そのためか、就職先では診療アシスタントから事務職、病院のホームページの作成、広告の打ち合わせまで、いろいろな仕事をすることになりましたね。どんな仕事でも積極的に取り組んでいけば、“自分のしたい仕事”の具体像が見えてくると思いました。特に病院のホームページの作成は、モノを作ることの楽しさを知ることができ、その後の仕事観に大きく影響しました」

 心療内科医院で2年ほど働いた茂木さんは、2002年に東京で働くご主人と結婚することになり、それにともなって福岡を離れて東京で暮らすことになった。モノを作ることの楽しさを知った彼女は、自分のしたい仕事の具体像を見出すために、主婦業のかたわら初級システムアドミニストレータの資格を取得したり、自分のホームページを作りながらDreamweaver、Fireworks、Photoshop、Illustratorなどの使い方を独学で習得した。こうして1年間過ごした後、大手電器メーカー系列の技術開発会社に派遣社員として勤務することになった。

「この技術開発会社では、資材のを調達や、社内で使用しているソフトウェアのライセンスを管理したりといった仕事をしました。知らない土地で専業主婦を1年間してきたので、やっと働けることになってウキウキしてましたね。とはいえ、この仕事をずっと続けたいとは思えませんでした。また、派遣社員として働いている間も、自分のホームページや知人のお店のWebサイトを作っていたのですが、モノを作る楽しさを感じられるWeb制作こそ自分のしたい仕事なんだと考えるようになってきました。そうしている間に2年が過ぎ、気づいたら30歳。したいと思う仕事を始めるなら後はないと考えて、転職活動を開始しました」

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