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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第21回

ネコを目立たすには背景をぼかせ! 一眼レフに挑戦

2007年09月26日 00時36分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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「でかくて重い」が、やっぱり一眼は「気持ちいい」


 とまあ、クオリティー面ではいいことだらけであるが欠点もある。

 まず、でかくて重い。軽い機種もあるけれど、それでもコンパクトデジカメに比べると重くてかさばる。かさばると、どうしても「いつも持って行く」わけにはいかない。コンパクトデジカメだと、とりあえず持ってれば不意の猫にも対応できるからね。

 そして高い。やはり一眼レフはそれなりに金がかかる。

 フォーカスの合う範囲が狭いので、ちょっとしたズレでピンボケになりやすかったり、多くの機種が液晶ディスプレーを見ながら撮れないなど、コンパクトデジカメよりシビアな面もある。

 最近は「ライブビュー」といって、液晶ディスプレーを見ながら撮れる機種も出てきたが、もともとが撮影用の設計じゃないので、さほど気楽には使えない。先週の写真「ネコを撮る人を撮る」(関連記事)にあったように、やはり一眼レフはしっかりと構えてちゃんと撮らなきゃいけないのだ。

実はこれ、わたしも枯れ葉の上に腹ばいに寝ころんで撮ってるのである。 (2006年10月撮影 ニコン「D40」)

 そうそう、最後に6番目のメリットもあげておこう。一眼レフは「気持ちいい」。シャッターを切ったときの感触とメカニカルな音。人差し指をシャッターにかけ、左手でレンズを持ち、ファインダーをのぞいたときの被写体に集中していく感じ。それを快感と感じるようであれば、ぜひ挑戦を。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は10月2日掲載予定

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