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中堅・新興企業の日本版SOX法対応を包括的に支援、網屋が新サービス

2007年09月21日 18時33分更新

文● アスキービジネス編集部

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株式会社網屋は、9月21日、企業の日本版SOX法対応を支援する新サービス「MAXIM-Suite」を開始した。株式会社メトロジーと提携し、コンサルティングサービスとツール類を組み合わせた包括的な支援を行なう。同日、両社の代表者らが会見して発表した。


会計士とITコンサルが連携したコンサルティングサービスを提供


中堅・新興企業の日本版S OX法対応を包括的に支援 、網屋が新サ...

網屋 代表取締役社長 伊藤整一氏

「新興企業では大企業のように数億円ものコンサルティング費用は出せない。また、ツールもコンサルティングもバラバラで、監査法人とシステムインテグレータのつなぎ役もいない」。網屋代表取締役社長の伊藤整一氏は日本版SOX法対応にあたる企業の課題をこう指摘する。

 2008年4月から適用が始まる日本版SOX法への対応では、対象となる上場企業のうち、新興企業や中堅企業を中心に対策が遅れている企業が相当数あるといわれる。セキュリティ対策やIT統制の支援を行なってきた網屋ではその理由を、冒頭に伊藤氏が指摘した点にあると判断。公認会計士を抱え、内部統制コンサルティングを展開するメトロジーと提携して新サービス提供に乗り出す。

中堅・新興企業の日本版S OX法対応を包括的に支援 、網屋が新サ...

メトロジー取締役、公認会計士 菅原 洋氏

 新サービス「MAXIM-Suite」では、「(丸投げ的な)請負型ではなく、企業の自律的な活動を支援する」(メトロジー取締役、公認会計士の菅原 洋氏)とのスタンスに立ち、自社での法対応を目指す企業に対して、内部統制の構築から運用、監査対応までの包括的な支援を行なう。

 具体的には、メトロジーが作成したテンプレートをベースに全社統制/業務処理統制/IT統制のコンサルティングを提供する「マキシムベースコンサルティング」、運用管理ツール「MAXIM」(ASPで提供)、IT統制用のレポート作成ツール「bv-Control」、アクセスログ監査ツール「Alogコンバータ」などを用意。広範なメニューの中から、企業が必要に応じてサービスやツールを選択して利用できるようにする。伊藤氏は、サービスの特徴を「(メトロジーが派遣する)会計士と(網屋の)ITコンサルタントが連携して実施すること」「すでに複数の上場企業で実績のあるテンプレートを使うこと」とした。

新サービスの概要(左)と、コンサルティングの提供形態(右)

 料金は、マキシムベースコンサルティングが1200万円から。“会計士15回、ITコンサルタント10回”といった具合に訪問回数などのサービス内容を明確化することで低料金を実現した。なお、ツール類は別料金で、運用管理ツールのMAXIMが20万円/月~、など。

 当面は関東近県から展開し、体制が整い次第、提供範囲を拡大する。メトロジーでは、小規模な会計士事務所や個人の会計士とも連携してサービス提供にあたるとしている。今年度の販売目標は30社(網屋)。

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