2007年09月25日更新
最近、シリコンバレーへ行ったという磯さん。グーグルやアップルの本社を見て、「どうやったらあんなに大きくなるんだろう」と思い、とても刺激になったといいます。今後の目標は、まず社員をきちんと育てていくということ。その上で収益を上げていき、セカンドライフのようなコンテンツ系のビジネスを目指したい、と語ります。
「技術も遅れていくと、取り残されていってしまいます。今、注目しているのはAjaxですね。それからWeb2.0でいうところのマッシュアップ。アンテナは常に高くしていたいですね。経営者としての視点としては、人に任せるということをもっとしなくてはいけないと感じています。社員を見ていると、自分でやった方がすぐにできるのに、とイライラするときもあります(笑)」
よく本には業務をマニュアル化せよ、書いてありますが、意外にSE業界は難しいのではないでしょうか。コツや勘で進捗が大きく変わっていくため、その点は、職人の暗黙知の世界に近いかもしれません。しかし、何でも自分でやってしまうことができないのが、会社というものです。社員を育て権限の委譲ができるように努めなければいけないでしょう。
そして、磯さんは最後にこう語ってくれました。
「お客さんから来る仕事を半分にして、自分や会社の若い人たちがワクワクする“プラージュブランド”の仕事ができたら嬉しいですね」
磯さんの起業家としての強みは、「身の丈を見誤らない誠実な経営手法」と言えます。会社員として勤務しながらスキルを磨き、自宅で実験的にサイトのバナー広告で課金をし、手ごたえを確かめ起業に至りました。
そして金銭的にも無理をせず、最初はすべて自己資金でまかなって自宅開業したのち、規模拡大に併せてオフィスを自宅外に置きます。
組織形態に関しては、最初は有限会社、現在は株式会社になり、ヤドカリのように少しずつ殻を大きくしていった印象です。
また、会社員時代の良好な人間関係が起業時の礎になったことも見逃せません。その後もその人間関係を維持するために、マメに昔の勤務先に顔を出すなどの努力も怠っていないのです。さらに、知人や以前仕事を手がけたところからの口コミによる仕事が途切れることがないというのも「職人タイプ」の仕事への信頼度の賜物といえるでしょう。