(株)毎日新聞社は18日、10月1日にオープンする新サイト「毎日.jp」についての記者発表会を開催した。新サイトでは「オープン化」をキーワードに、著名ブロガーによる参加協力やソーシャルブックマーク対応、ブログパーツの配布などの機能を備える。
現在同社ではマイクロソフト(株)との共同運営により、ニュースサイト「MSN毎日インタラクティブ」を運営。現在は月間3億~4億ページビューを記録しているという。しかし共同運営の終了によって、同サイトが9月末に終了するのに合わせて、新たに独自のニュースサイトとして、毎日.jpを開設する。
新サイトでは、毎日新聞社のブランドイメージである「開かれた新聞」「論争のある新聞」「役に立つ新聞」を基盤として、記事カテゴリーの見直しを行なうとともに、ブログ連携などのオープン化、検索機能の強化などによる「役に立つサイト化」を目指すとしている。
記事カテゴリーについては、以下の3カテゴリーに大別され、サイトトップページでは各カテゴリーが色分けして表示される。
- ニュースセレクト
- 事件・事故や政治、経済、海外記事、社説など
- エンターテインメント
- スポーツ、芸能、映画、音楽、アニメ・マンガ・ゲーム、旅行、書評など
- ライフスタイル
- 恋愛・結婚、子育て、就職・転職、株、住宅、IT・家電、環境、食など
オープン化では、情報サイトを運営する(株)オールアバウトとの提携や、著名ブロガーなどと協力し、第三者の視点から助言や参加協力を得るとしている。また、すべての記事で「Yahoo! ブックマーク」などソーシャルブックマーク機能に対応するほか、個人のブログに毎日.jpのニュースヘッドラインを提供するブログパーツを配布する。
独自コラムの充実もオープン化の一環に掲げられており、発表会ではライフスタイル欄にコラムを執筆する女優の黒谷友香さんが登場し、住宅に関するジャンルで趣味のガーデニングに関するコラムを執筆することが発表された。
「役に立つ」という面では、さまざまなジャンルでジャンルに特化した検索機能を提供するという。例えば、就職に関するジャンルでは就職・転職・アルバイト探しを、自動車に関するジャンルでは新車や中古車販売の検索が行なえるようになる。
新サイトは10月1日からスタートし、その後も段階的に改良や機能強化を加えていくという。10月からをフェーズ1とし、12月には地域情報の充実や動画対応を行なうフェーズ2、2008年4月にはビジュアル情報の拡充やカスタマイズ、モバイル連携などを行なうフェーズ3に移行する。フェーズ3の段階でひとまずの完成形を迎えるとのことだ。